「キャンプと釣り、どっちもやってみたいけど難しそう…」と感じていませんか? 実は秋こそ、釣り×キャンプのベストシーズンです。気候が安定して涼しく、虫も少ないのでテント泊が快適ですし、魚も活発に動いてエサをたくさん食べる季節(いわゆる“秋の荒食い”)なので初心者でも釣果が出やすい時期なんです 。さらに釣ったばかりの魚で美味しいキャンプ飯を作れば、最高のアウトドア体験になりますよ。本記事では、初心者やファミリーでも楽しめる関西エリアの釣り堀やキャンプ場、釣った魚の簡単キャンプ料理レシピ、そして必要な道具・準備までをわかりやすく紹介します。
秋に「釣り×キャンプ」が最高な理由とは?
秋の自然は穏やかで、アウトドアデビューにぴったりの季節です。魚の活性も高く、初心者でも釣果が期待できるのが魅力。まずは、この時期におすすめする理由をチェックしてみましょう。
秋は気温も魚の活性もベストシーズン!
秋は夏の猛暑が落ち着き、日中も過ごしやすい気温になります。夜も冷え込みすぎず、虫も夏ほど多くないため、初心者や子連れファミリーでもテント泊が快適にできる時期です。また魚にとっても秋は餌を求めて活発に動くシーズンです。冬に備えて栄養を蓄えるために多くの餌を食べる「秋の荒食い」という現象があり、魚の活性が上がります 。そのぶん釣り初心者でも魚が釣りやすくなるので、初めての釣りデビューには秋がもってこいなのです。
「釣ってすぐ食べる」ができる非日常体験!
秋キャンプでは、自分で釣った魚をその場で串焼きにして味わう楽しみも格別です。釣りとキャンプを組み合わせる最大の醍醐味は、「その場で釣った魚を自分で料理して食べられる」非日常体験です。スーパーで買ってきた魚とは鮮度が段違いですし、自分で釣り上げた達成感も相まって、美味しさもひとしおです。自然の中で焚き火を囲みながら「いただきます!」と頬張る魚料理は、アウトドアならではの贅沢なひとときになります。子どもにとっても命の恵みを実感できる貴重な体験になるでしょう。
初心者でも安心!釣りが楽しめるおすすめスタイル
釣りとキャンプ、両方初めてでも大丈夫!手軽に楽しめて失敗しにくい「釣り堀+キャンプ」や、海の近くのキャンプ場など、スタイルに合わせた選び方を紹介します。
まずは釣り堀キャンプが安心&手軽!
初めて釣りに挑戦するなら、管理された**釣り堀(フィッシングセンター)**併設のキャンプ場を利用するのが安心で手軽です。釣り堀なら専門スタッフが常駐していて道具のレンタルも充実しており、エサや仕掛けも用意してもらえるので手ぶらで行ってもOKという施設も多いです。中には「○匹釣れるまでサポート」「釣れなくても魚のお土産つき」といったサービスを提供する所もあり、初心者や子供でもボウズ(一匹も釣れないこと)になりにくいのが嬉しいポイントです。
関西エリアにも釣り堀併設のキャンプ場はいくつかあります。例えば兵庫県丹波篠山にある「ハイマート佐仲」はダム湖でヘラブナやワカサギ釣りが楽しめるキャンプ場です。また滋賀県の「びわ湖こどもの国」ではニジマス釣り堀とキャンプ場がセットになっており、初心者ファミリーでも気軽に魚釣り体験ができます。どちらも釣り道具の貸し出しや釣った魚をその場で調理して食べられる設備が整っているので、まずはこうした釣り堀キャンプからチャレンジすると安心です。
海釣り+オートキャンプで開放感を満喫!
もう一つのスタイルは、海沿いのキャンプ場に泊まりながら近くの海で釣りを楽しむプランです。海辺のオートキャンプ場ならテントサイトから歩いて行ける防波堤や波止場がある所も多く、磯の香りと潮風を感じながら釣り糸を垂れるのは開放感抜群です。関西で海釣りとキャンプ両方が楽しめる地域としては、和歌山の南紀白浜周辺や兵庫の淡路島、日本海側なら京都の舞鶴エリアなどが人気です。秋の海ではアジ(アジング)、サバ、カマス、キスといった比較的釣りやすい魚が岸から狙えます。朝は海で釣りをして昼は浜辺でBBQ、夜は満天の星空の下でテント泊…と、一日中アウトドアを満喫できるのがこのスタイルの魅力です。ファミリーで行く場合は、子供が海辺で遊んだり磯観察できるようライフジャケットを用意するなど安全に配慮しつつ、みんなで秋の海キャンプを楽しみましょう。
釣った魚で作る!絶品キャンプ飯レシピ
釣りのあとは、お楽しみの「食べる時間」。ここでは初心者でも作れる、アジ・サバ・カマスなどを使った簡単で美味しいキャンプ料理を紹介します。
アジ・サバ・カマスで簡単アウトドア料理
釣れたての魚はシンプルな調理でも驚くほど美味しいです。ここでは秋によく釣れる代表的な魚(アジ、サバ、カマス)を使った簡単レシピをご紹介します。初心者向けなので難しい下ごしらえは不要ですよ。
- 魚の塩焼き(定番): 最もシンプルで素材の味を楽しめる調理法です。釣った魚はウロコと内臓だけ取ったら、身に適度に塩を振って串や網に乗せ、じっくり炭火で焼くだけ。外はパリッと香ばしく中はふっくらジューシーに焼き上がります。アジやカマスなど小ぶりな魚なら丸ごと焼いて、レモンを絞ったり醤油を少したらすだけで絶品のおかずに。子どももシンプルな塩味なら食べやすいでしょう。
- アジのなめろう: 新鮮なアジが釣れたらぜひ挑戦したい浜料理です。アジを三枚におろして皮を引き、細かく叩いて味噌・生姜・ネギなどと混ぜ合わせるだけ。粘りが出るまで包丁でトントンと叩けば完成です。火を使わないので手早く作れ、アウトドアでもお刺身感覚で楽しめます。細かく刻むことで小骨も気にならなくなるので、捌き方が多少粗くても大丈夫です。ご飯のお供にもお酒のつまみにもピッタリですよ。
- サバの味噌煮風ホイル焼き: 青魚のサバは秋によく肥えて美味しくなります。定番の味噌煮をキャンプで簡単に再現するにはホイル焼きがおすすめ。下処理したサバの切り身に味噌とみりん(砂糖や酒も少々)を混ぜたタレを絡めてホイルに包み、炭火の中に投入します。10〜15分ほど蒸し焼きにすれば、味噌の香ばしい香りが広がるコクのある一品に。骨までホロホロに柔らかくなるので子どもでも食べやすくなります。ご飯のおかずにも最適なキャンプ飯です。
※魚の下処理について
釣り場や施設によってはスタッフが内臓処理を手伝ってくれる場合もありますが、自分でやってみるのも経験のうち。魚のウロコを落として腹を割き内臓を出すだけなら初心者でもすぐできます。新鮮な魚ほど臭みも少ないので、シンクがなくても川の水やペットボトルの水で洗えばOKです。釣った魚は暑くなくてもすぐクーラーボックスで冷やすのが鉄則(秋でも鮮度管理は大事)。小魚は丸ごと唐揚げにしたり、塩焼きでカリカリに焼けば骨ごと食べられるので、小骨が心配な場合はそうした調理法もおすすめです。
炭火&焚き火調理でワンランク上の味に!
キャンプではぜひ炭火や焚き火を使ったダイナミックな料理にも挑戦してみましょう。直火と煙の香りをまとわせると、同じ魚でも驚くほど風味がアップします。例えば釣りたてのアジやカマスをそのまま網に乗せて焼く炭火の網焼きは、外はパリッと中はふっくら焼けて香ばしさが段違いです。塩焼きはもちろん、醤油やバターを垂らして風味を変えるのもアリ。シンプルな料理こそ火加減や焼き加減で差が出るので、焚き火の炎をじっくり見ながら焼く時間もアウトドアクッキングの醍醐味です。
もしダッチオーブンやスキレットがあるなら、釣った魚+秋野菜でちょっとおしゃれなキャンプ飯にもトライできます。例えばスキレットで作るアヒージョがおすすめです。オリーブオイルにニンニクと鷹の爪を入れて熱し、一口大に切った魚の切り身と秋が旬のキノコ(マッシュルームやシメジ、エリンギなど)や彩り野菜を投入。グツグツと煮込めば、ガーリックオイルが染みた熱々の魚介のアヒージョが完成します。フランスパンがあれば浸して食べても最高です。ホイル焼きもアレンジ自在で、アルミホイルに魚とキノコ、バター少々と醤油を垂らして包み、焚き火の隅に入れておけば約15分でしっとり旨味たっぷりのホイル蒸し焼きができます。炭火や焚き火を使った料理は香ばしさがプラスされて本当に美味しいので、ぜひ挑戦してみてください。
初心者でも失敗しない!釣り×キャンプの道具と準備
「何を持って行けばいいの?」という不安を解消!釣りとキャンプを同時に楽しむための道具や準備ポイントを、初心者向けにやさしく紹介します。
釣り道具はレンタルOK?最小限の持ち物リスト
「釣りもキャンプも道具が多そう…」と心配になるかもしれませんが、初心者なら釣り道具はレンタルや簡易的なセットで十分です。管理釣り場(釣り堀)なら釣竿や仕掛けは貸し出しがありますし、エサも現地で入手できます。海釣りの場合も堤防でのサビキ釣りセットなど安価で手に入る初心者キットがありますので、本格的な装備は不要です。その代わり、釣った魚を持ち帰ったり調理したりするための道具を用意しておきましょう。以下はキャンプと釣り兼用で使える持ち物リストです。
- クーラーボックス: 釣れた魚の鮮度を保つのに必須です。氷や保冷剤を入れておけば飲み物も冷やせるので一石二鳥。キャンプでも食材保管に活躍します。
- 多用途ナイフ(または包丁): 魚をさばいたり料理したりするためのナイフ。アウトドア用のシースナイフや折りたたみナイフがあると便利ですが、難しければ自宅の小型包丁を持って行ってもOK。安全のため刃物ケースや厚手の布に包んで運びましょう。
- 火起こしグッズ: マッチやライター、着火剤、火吹き棒など。キャンプで焚き火や炭火を使うなら必需品です。魚を焼く炭火バーベキューをする場合にも役立ちます。濡れても使える防水マッチなどがあると安心です。
- ヘッドライト: 夜間の作業や夜釣りの際に両手が使えて便利なライト。キャンプでもテント内やトイレ移動に必須です。釣りとキャンプ両方で使えるので用意しておきましょう。
この他、釣り堀であれば基本的に「手ぶらOK」の施設が多いので、キャンプ道具中心の準備で大丈夫です。どうしても不安なら安価な釣竿セットを一本持っていく程度で十分でしょう。まずは現地でレンタルやサポートを活用し、慣れてきたら徐々に自前の釣り道具を揃えていけばOKです。
キャンプ道具は「設営が楽」なものを選ぼう
キャンプ用具については、初心者やファミリーの場合設営が簡単なものを選ぶと失敗が少ないです。例えばワンタッチで広がるポップアップテントやワンタッチタープは、複雑なポールの組み立てが不要で数分で設営できます。テントが建てられずに時間を浪費…という心配が減るので、子供連れでも安心です。また、折りたたみ式のアウトドアチェアやコンパクトテーブルがあると食事や団らんが快適になります。荷物に余裕があればリラックス用にハンモックやコット(簡易ベッド)を持参するのも良いでしょう。
焚き火周りの道具もチェックしておきたいポイントです。直火禁止のキャンプ場が多い昨今、焚き火台(ポータブルなファイアスタンド)は用意しておきましょう。地面を焦がさず安全に焚き火が楽しめますし、バーベキューコンロ代わりにもなります。さらに秋キャンプでは夜の冷え込み対策も重要です。日中との寒暖差が大きい時期なので、寝袋は少し厚手の冬用か毛布の併用がおすすめです。底冷えを防ぐためテントマットや銀マットも敷いておくと快適に眠れます。「暑ければ脱げばいい」くらいの気持ちで防寒はしっかりめに準備しておくと安心です。初心者の方は特に、無理におしゃれな装備を揃えるよりも「設営と撤収が簡単」「寒さをしのげる」道具を基準に選ぶと良いでしょう。そうすれば現地で慌てることなく、釣りとキャンプ両方を思いきり楽しむ余裕が生まれます。
関西で楽しめる!釣り×キャンプのおすすめスポット3選
最後に、関西エリアで釣りとキャンプが同時に楽しめる人気スポットを3つ紹介します。いずれも初心者やファミリーに評判の良い施設ばかりです。
1. 和歌山県:白浜フィッシングパーク+南紀白浜キャンプ場
和歌山県の南紀白浜といえば有名なリゾート地ですが、実は釣りも楽しめます。「白浜フィッシングパーク」と呼ばれる海上釣り堀(堅田漁協のカタタの釣り堀)では、ブリやマダイ、シマアジなど大物魚を狙うことができます 。釣り堀なので釣った魚はすべて持ち帰りOKで、釣り竿やエサも一式レンタル可能です 。初心者でもスタッフのサポートがあり手ぶらで大物釣りが楽しめるとあって、家族連れやカップルにも大人気のスポットです。すぐ近くにはオートキャンプ場(南紀白浜エリアのキャンプ場)があり、釣り堀で釣った魚をキャンプサイトで炭火焼きにして味わう…という贅沢が実現します。海水浴で有名な白浜ですが、秋は人出も落ち着き海も穏やかになるので、のんびり釣りキャンプをするには絶好のタイミング。夕暮れの砂浜や温泉など周辺観光も充実していますので、釣りとキャンプ以外にも家族で楽しめる要素が盛りだくさんです。
2. 滋賀県:びわ湖こどもの国(釣り池あり)
滋賀県高島市にある「びわ湖こどもの国」は、家族向けの大型児童館・キャンプ場ですが、敷地内にニジマス釣り堀「高島の泉」が併設されています。湧き水を利用した池でイワナやヤマメなども放流されており、初心者でも簡単な餌釣りで次々とニジマスが釣れると評判です 。小さな子供向けには浅いプールでの魚の手掴み体験もあり、家族みんなで魚と触れ合える施設になっています 。釣った魚はその場で炭火焼きにして食べることが可能で、屋根付きのバーベキューコーナーが用意されているのも嬉しいポイントです 。串に刺したニジマスの塩焼きは格別で、子供たちも自分で釣った魚に大興奮間違いなし。キャンプサイトは芝生広場になっており、湖畔の景色を眺めながらゆったり過ごせます。遊具やアスレチックも充実しているので、釣りに飽きた子供がいても安心。関西圏から日帰りも可能ですが、ぜひキャンプに泊まって朝夕の涼しい時間帯に釣りや自然散策を楽しんでみてください。
3. 兵庫県:淡路じゃのひれアウトドアリゾート
淡路島南部にある「淡路じゃのひれアウトドアリゾート」は、キャンプと釣りだけでなくイルカ施設やカヤックなどアクティビティ満載の人気アウトドアスポットです。中でも併設の**海上釣り堀(じゃのひれフィッシングパーク)**は評判が高く、マダイやハマチ、ブリといった大物高級魚を狙うことができます。海に浮かべた大型イカダ(筏)の釣り堀で、揺れが少なく足場が広い構造になっており、小さな子供や初心者でも安心して大物釣りに挑戦できます 。釣り道具一式のレンタルやエサも現地で用意されているので手ぶらでOK。さらに釣った魚の血抜きや内臓処理、3枚おろしなどをスタッフに有料依頼するサービスもあり、キャンプ初心者でも釣果を美味しく持ち帰れる心遣いが嬉しいです 。キャンプサイトはオートキャンプ区画の他にコテージもあり、トイレ・シャワーなど設備も清潔でファミリーに好評です。夕方には釣った魚を炭火でバーベキューにしたり、朝食に釣りたての魚を味噌汁にしてみたりと、釣り×キャンプの醍醐味を存分に味わえます。釣り堀のすぐそばではイルカと触れ合える「ドルフィンファーム」も営業しており、一日中子供が笑顔で過ごせるアウトドアリゾートとして週末は多くの家族連れで賑わっています。
まとめ
秋は釣りもキャンプも初心者にとって最適なシーズンです。涼しく快適な気候の中で自然を満喫しながら、魚釣りデビューとキャンプデビューを同時に叶えることができます。何より、自分で釣った魚をその場で料理して食べるキャンプ飯は格別のおいしさと達成感がありますよね。子供にとっても食育やアウトドア体験として大きな財産になるでしょう。まずは釣り堀+キャンプといった手軽なプランからチャレンジしてみて、自然の中で“釣って・食べて・泊まる”贅沢な休日をぜひ家族で楽しんでみてください!きっと忘れられない思い出になるはずです。
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