【初心者必見】カゴ釣りの始め方完全ガイド!堤防・砂浜で失敗しないコツ10選

「堤防や砂浜から手軽にカゴ釣りを始めてみたい。でも何を準備してどう釣ればいいのか分からないし、失敗してボウズだったらどうしよう…」――実は、同じ不安を持つ釣り初心者の方はとても多いんです。ですが安心してください。カゴ釣りは初心者でもベテラン並みの釣果を期待できるほど効率的な釣法で、多くの釣り人に愛されています 。この記事ではカゴ釣りの基本から道具選び、仕掛け作り、エサの使い方、投げ方のコツ、堤防と砂浜それぞれの攻略法、そして初心者がやりがちな失敗と対策まで丸ごと解説します。

この記事を読めば、カゴ釣りに必要な道具と仕掛けの基礎、魚を釣るための実践的なコツ、初心者が陥りやすいミスの防ぎ方がすべて分かり、最初の1匹を手にする確率がグッと高まります。カゴ釣りは正しい準備とコツさえ押さえれば初心者でも十分に魚が釣れる釣り方です。さっそく基本から詳しく見ていきましょう!

カゴ釣りとは?まずは基本をやさしく理解しよう

初めてカゴ釣りに挑戦するなら、まずは「カゴ釣りってどんな釣りなの?」という基本を押さえておきましょう。難しそうに聞こえるかもしれませんが、仕掛けの各パーツの役割とカゴ釣り独自の仕組みを理解すれば「あれ、意外とシンプルかも!」と感じるはずです。ここではカゴ釣りの概要と魅力、ウキ釣り(フカセ釣り)との違い、そして初心者に向いている理由をやさしく解説します。

カゴ釣りは“遠くの魚を寄せて釣る”シンプルな釣り

カゴ釣りとは、一言でいうと「エサの入ったカゴを遠くへ投げて魚を寄せるウキ釣り」です 。仕掛けに付けたカゴ(籠)にオキアミなどのコマセを詰め、ウキごと遠投します。ポイントに仕掛けが到達するとカゴからコマセが放出され、その周囲に魚が集まってきて、同じ場所に付けエサの付いたハリも漂っているので魚が食いつく、という流れです。要するに、エサで魚をおびき寄せて釣る釣り方ですね。

この釣りの魅力は、広範囲を探れて大物も狙えるダイナミックさにあります。手前にエサを撒く一般的なウキフカセ釣りとは異なり、カゴ釣りでは重い仕掛けと大きなウキを使って豪快に遠投し、潮に乗せて仕掛けを沖まで流すことで、今まで届かなかった沖の魚まで狙えます 。コマセと刺しエサを同時に投入できるためエサの同調が簡単で、効率よく魚にアピールできるのも特徴です 。その結果、ウキが一気に海中に消し込むような力強いアタリも多く、大物とのパワフルなファイトが楽しめます 。

仕掛けのしくみ

カゴ釣りの仕掛けはパーツが色々あって複雑そうに見えますが、役割を理解すれば簡単です。それぞれの部品と役割を確認してみましょう。

  • ウキ(浮き):仕掛け全体を水中で支え、魚のアタリを目で捉える役割があります 。遠投カゴ釣り用のウキは細長い円錐形で空気抵抗が少なく飛距離が出しやすい形状をしており、ウキに表示された号数(例:8号、10号など)は対応するオモリ(カゴ)の重さを意味します 。使用するカゴの重さに合った浮力のウキを選ぶことが大切です 。例えば「8号」のウキには8号相当の重り(カゴ)を組み合わせる、といった具合です。
  • カゴ:コマセを詰める籠です。遠投カゴ釣り用のカゴにはプラスチック製で投入時にひっくり返ってエサを放出する「反転カゴ」や、金属製で網目から徐々にエサが出るものなど様々なタイプがあります 。最近では天秤というL字型の金属アームと一体化した遠投用カゴが扱いやすく、飛距離も出しやすいとされています 。このカゴ自体にオモリが内蔵されており、通常8~12号程度の重さが目安です 。重すぎると竿への負担が大きいので、ウキとバランスの取れた号数を選びましょう 。
  • オモリ(重り):仕掛け全体を沈めて狙ったタナまでエサを届ける役割です。カゴ釣りでは上述のようにオモリ一体型のカゴを使うため、圧倒的な遠投性能が得られます 。初心者でも50m、慣れれば70m以上、上級者なら100m超えの遠投も可能と言われるほどで 、他の釣りでは届かない沖のポイントにアプローチできる強みとなっています。
  • ハリス:ハリに繋がる透明な糸で、魚に警戒されにくくするため道糸より細めのものを使います 。長さは約1〜2.5mが一般的で、潮の流れに応じて調節します 。潮が緩やかなときはエサが上下に踊りすぎないよう短めに、潮が速いときはエサを自然に漂わせるため長めにすると良いでしょう 。ただしハリスが長すぎると仕掛けが絡みやすくなるため、扱いやすさとのバランスが大切です 。ハリは狙う魚種に合わせたサイズを選びますが、初心者はまず1〜2本針の市販カゴ釣り仕掛けを使うとトラブルが少なく無難です 。

以上が主なパーツです。仕掛け全体の構造としては、「ウキ止め→シモリ玉(小さな玉)→ウキ→カゴ(+オモリ)→サルカン(スイベル)→ハリス→ハリ」という順番になっています。ウキ釣りと聞くと難しそうですが、構造自体は意外に単純で、基本を押さえれば他のウキ釣りと大差ありません 。

堤防・砂浜のどちらでも楽しめる万能釣法

カゴ釣りは堤防(防波堤)でも砂浜(サーフ)でも楽しめる万能な釣り方です 。エサとなる小魚が回遊しやすく潮通しの良い場所であれば、港の岸壁から磯(岩場)、砂浜まで幅広く狙えます 。ただし、それぞれのポイントには特徴があるので、初心者にとってのメリット・デメリットも理解しておきましょう。

  • 堤防のメリット:足場が安定していて安全に釣りやすいことが最大の利点です。防波堤は高い位置から海を望む形になるため、仕掛けの投入や魚の引き上げも比較的楽に行えます。常夜灯のある堤防なら夜間にプランクトンや小魚が集まり、それを狙ってアジやイワシが寄ってくることも多く絶好のポイントになります。また、港の堤防先端や曲がり角付近など潮通しの良い場所には常にエサとなる小魚が回遊してくるため、魚影(魚の密度)が濃い傾向があります 。初心者が最初に挑戦するなら、岬周りなど潮通しの良い場所にある港の堤防がおすすめです 。
  • 砂浜のメリット:遮るものがない広々としたフィールドで、遠投の爽快感が味わえるのが砂浜(サーフ)からのカゴ釣りです。外洋に面したサーフでは沖に潮目が出やすく、そこにベイト(小魚)やプランクトンが集まるため魚も集まりやすいです 。釣れる魚種もバリエーション豊富で、青物やヒラメ、大型の回遊魚がヒットすることもあります。ただしサーフで本格的に狙う場合、より遠投力が求められることが多く、初心者には少しハードルが高い面もあります 。まずは堤防で基本を身につけて、慣れてきたらサーフにも挑戦してみると良いでしょう。

どちらから始めるべき?という点については、やはり最初は堤防から始めることをおすすめします。堤防なら必要な飛距離も砂浜ほどではなく、海底も比較的まっすぐで根掛かりが少ないため、初心者向きです。釣り座も確保しやすく、他の釣り人が多ければ様子を見て学ぶこともできます。一方、砂浜は遠浅でカケアガリまで距離が必要なことも多く、最初は釣果を出すまでにコツが要ります 。まず堤防で1匹釣って自信をつけてから、砂浜デビューするのがスムーズなステップと言えるでしょう。

何が釣れる?初心者でも狙いやすいターゲット

カゴ釣りで釣れる魚の種類はとても多彩です。「一体どんな魚が釣れるんだろう?」と気になりますよね。実は、小型の回遊魚から大型の青物まで、年中さまざまな魚種が狙えるのがカゴ釣りの魅力です 。ここでは初心者でも比較的釣りやすい代表的なターゲットと、釣れやすい季節・時間帯について紹介します。

よく釣れる回遊魚

カゴ釣りでまずターゲットに挙がるのが、アジ・サバ・イワシなどの小~中型の回遊魚です。これらは群れで回遊していてエサへの反応も良いため、初心者でもヒットさせやすい魚たちです。例えばアジは堤防の定番ターゲットで、群れが回ってくれば入れ食いになることもあります。カゴ釣りではコマセに寄って来たアジが刺しエサ(オキアミなど)に食いつくため、サビキ釣りよりも型の良いアジが釣れることも多いです。サバも回遊魚の代表格で、夏から秋にかけて堤防や砂浜で群れに当たれば数釣りが楽しめます。特に35cm級のゴマサバやマサバがかかると引きも強く、初心者でもスリリングなやり取りが味わえるでしょう。イワシもコマセに集まりやすく、小型ながら群れが入ると次々とヒットします。

これら回遊魚はエサへの反応が早いので、釣れ始めるとテンポよく釣れる反面、回遊の群れが去るとピタッと当たりが止まることもあります。群れが回ってきている間に手返し良く釣るのがコツです。そのためにも、後述するコマセの投入ペースやタナ調整が重要になります。「一投ごとに魚が掛かる!」というカゴ釣りの醍醐味を一番味わいやすいターゲットが、これらアジ・サバ・イワシといえるでしょう。

初心者でもチャンスあり!真鯛・イサキ

カゴ釣りでは、なんと真鯛(マダイ)やイサキといった高級魚が釣れることもあります。真鯛と聞くと磯の上級者が釣るイメージがあるかもしれませんが、堤防からのカゴ釣りでも仕掛けを遠投して沖のポイントを探れば十分狙えるターゲットです 。実際、カゴ釣りで大きな真鯛が掛かったという話も珍しくありません。真鯛は口が硬く引きも強烈なので、掛かったら慌てずにしっかりとアワセを入れ、ドラグを調整しながらやり取りしましょう。上がってきたときの美しい赤い魚体は格別の嬉しさがあります。

イサキも初心者にチャンスのある魚です。イサキは群れで行動し、夏から秋にかけて堤防や磯周りに接岸してきます。夜行性気味なので夕方〜夜にかけて釣れることが多いですが、日中でもコマセに反応すればヒットします。引きはそれほど強くないものの、30cm級が掛かればグングンとよく引いて楽しませてくれます。脂がのって塩焼きやお刺身で非常に美味しい魚なので、釣れたらぜひ食べてみてください。

これら真鯛やイサキなどは「大物枠」と言えますが、初心者でも十分狙える範囲です 。特に夏〜秋は真鯛や青物といった大型魚が釣りやすい時期とされており、絶好のチャンスとなります 。カゴ釣りでは思わぬ大物が掛かることも多いので、最初から「自分には無理」と決めつけずにチャレンジしてみましょう 。適切なタックルとコツを押さえていれば、初心者でも真鯛を釣り上げる可能性は十分あります。

堤防・砂浜で釣れやすい季節と時間帯

季節による釣れやすさも押さえておきましょう。カゴ釣り自体は先述の通り一年中楽しめる釣りではありますが 、魚種によってベストシーズンがあります。一般的には、春は水温が上がり始め魚の活性も上向く季節で、小型のアジやメジナ(グレ)、チヌ(黒鯛)などが釣れます 。夏〜秋は最も魚影が濃くなるシーズンで、先述の真鯛や青物など大型魚も接岸しやすく、特におすすめの時期です 。アジ・サバも夏から秋にかけて数・サイズともに期待できます 。冬は水温低下で渋くなりますが、それでもメジナやチヌ、深場から回遊してくるイサキなどが狙えます 。冬に挑戦する場合は防寒対策を万全にし、日中の暖かい時間帯を中心に狙うと良いでしょう。

次に時間帯です。釣り全般に言えることですが、魚が釣れやすいゴールデンタイムは「朝マズメ」と「夕マズメ」です 。この時間帯は、夜行性の魚と昼行性の魚が入れ替わるタイミングで、多くの魚が活発にエサを捕食すると言われています 。実際、海中の魚の活性が上がりエサやルアーに食いつく可能性が高まるため、初心者にこそ狙ってほしい貴重な時間帯です 。「朝まずめ」は夜に深場で休んでいた魚が浅場に出てきてエサを探し始める時間帯、「夕まずめ」は日中活動していた魚が日没に向けて最後のフィーディングを行う時間帯とも言えます 。このため、堤防でも砂浜でも、早朝と夕方には釣果が出やすい傾向があります。

反対に、真昼の太陽が高い時間帯などは一般的に活性が下がり釣れにくくなります。とはいえ、日中まったく釣れないわけではありません。コマセを切らさず投入し続けて魚を寄せたり、狙うタナを深めにして底付近の魚(チヌや根魚)を狙ったりと工夫してみましょう。それでも反応がない場合は、思い切って休憩を取って次の時合いに備えるのも一つの手です。「釣れない時間帯に粘りすぎない」というのも大事なポイントです。潮汐も考慮するとベターで、満潮や干潮前後は潮が動かず魚の動きも鈍りがちなので、潮が動き始めるタイミングを狙うと良いでしょう。

まとめると、狙い目の季節は夏〜秋、時間帯は朝夕のマズメです。初心者の方はぜひこの条件に合わせて釣行計画を立ててみてください。短時間でも釣果が期待できるはずです 。

まず揃えたい道具一式

カゴ釣りを始めるにあたって、必要な道具を一式揃える必要があります。とはいえ、初心者の方にとって何を選べばいいか迷ってしまいますよね。「専用の高価な道具がないとできないの?」と不安になるかもしれませんが、ポイントを押さえれば初心者でも手頃な道具で充分カゴ釣りを始められます。ここでは、ロッド(竿)・リール・ライン・ウキ&カゴ・その他必須アイテムに分けて、選び方のコツや初心者向けのモデルをご紹介します。

ロッド

カゴ釣りには遠投用の磯竿(いそざお)と呼ばれるロッドが向いています 。一般的なスペックとしては全長5m前後、硬さ4〜5号クラスのものが標準です 。5m前後の長さがあると遠投しやすく、また仕掛け投入後に高い位置からラインメンディング(糸ふけを取る操作)もしやすいというメリットがあります。硬さ4〜5号というのは、ある程度重量のある仕掛けを背負えるパワーがあるという意味です。実際、遠投カゴ釣り専用ロッドには「遠投○号」と表示されたモデルが多数あり、頑丈でキャストしやすい設計になっています 。

「専用ロッドがないとダメ?」と思うかもしれませんが、初心者の場合、最初から高価な専用竿を買わなくても大丈夫です。手持ちのロッドがあれば代替として使えるものもあります 。例えば、長めで硬めのショアジギングロッドや、投げ釣り用のサーフロッドなど、5mには満たなくても3〜4m台で硬さのある竿なら代用できます 。ただし竿が短い分、飛距離は専用ロッドに比べ落ちますので、無理のない範囲で使いましょう。もし新規に購入するなら、シマノの「ホリデー磯」やダイワの「リアルパワー遠投」など入門用モデルが1万円前後〜であります 。いずれにせよ竿は長くてパワーのあるものを選ぶのがポイントです。

リール

リールは中~大型のスピニングリールを使用します。サイズの目安としては、シマノやダイワの規格で4000番〜5000番クラスが一般的です。なぜ大きめのリールが必要かというと、まず太めの道糸を十分巻けるラインキャパシティが必要だからです 。カゴ釣りでは遠投するため道糸を170〜200m程度は巻いておきたいところです 。例えばナイロン5号を200m巻けるスプール容量があれば安心です。4000〜5000番のリールであればそのくらいは概ねクリアできます。

また、カゴ釣りは比較的大きな魚が掛かる可能性があります 。青物や真鯛がヒットすると強烈に引くため、リールのドラグ性能が重要になります 。スムーズにラインを出せる高性能ドラグのリールを選ぶと安心です。最近の中型リールはドラグ性能が向上しているので、入門機でも問題ない場合が多いですが、できればワンランク上のシリーズを選ぶと長く使えます。例えばシマノなら「アクティブキャスト」や「スフェロスSW」など遠投仕様のリール 、ダイワなら「ウインドキャスト」などがエントリー向けで人気です。予算に応じて選びましょう。

なお、昔からカゴ釣りでは両軸リール(ベイトリール)を使うスタイルもありますが、初心者にはバックラッシュのリスクがあるためスピニングリール一択で良いです。まずは扱いやすいスピニングで始めてください。

ライン

道糸は大きく分けてナイロンラインかPEラインのどちらかを使います。初心者にはどちらが良いか迷いますが、最近はPEラインを使う方が増えています。PEの利点は細くて強いこと。例えばPE2号はナイロン5号程度の強度がありながら太さは半分以下なので、飛距離が伸びやすいです。遠投重視ならPEラインは非常に有効です 。ただし、PEラインはコシがなく絡みやすいため、扱いには少し慣れが必要です 。初心者で不安な場合は、ナイロンライン5号前後から始めても構いません 。ナイロン5号であれば大抵の魚に耐えられますし、しなやかでトラブルも少ないです。実際、カゴ釣り専用のナイロンラインも各社から出ていて、初心者にはそちらが無難という意見もあります。

ウキ・カゴ・オモリのセット

ウキとカゴとオモリは、仕掛けの肝心要の部分です。初心者には少しややこしく感じるかもしれませんが、最近はウキ・カゴ・オモリがセットになった市販品も売られているので、それを活用すると手っ取り早いです 。例えば釣具店には「遠投カゴ釣りセット」「ライトカゴ釣り仕掛けセット」などがあり、ウキからハリまでフルセットでパッケージされています 。最初の一本はそうした初心者向けセット仕掛けを使うのがおすすめです 。

自分で選ぶ場合のポイントを挙げると、まずウキは遠投用の円錐ウキで、夜釣りもするなら電気ウキタイプを選びます。ウキの号数はカゴの重さに合わせるので、一般には8〜10号くらいが使いやすいでしょう。カゴは遠投性能に優れ、エサがきれいに出るタイプが使いやすいです 。具体的にはプラスチックの反転カゴや金属製網カゴなどがあります。オモリの重さはウキと対になる号数を選びます。例えば8号ウキなら8号オモリ内蔵カゴ、といった具合です。上述のセット品なら最適な組み合わせになっているので迷いません。

初心者には半遊動式の仕掛けがおすすめです 。全遊動だと仕掛けが流れすぎて周囲とオマツリしやすいですが、半遊動なら狙ったタナで止められるので安全・確実です 。実際、混雑時は全遊動より半遊動の方がトラブルが少ないとされています 。最初は難しいことは考えず、半遊動仕掛けでスタートしましょう。市販セットもほとんど半遊動方式です。

必須アイテム

釣り竿やリール以外にも、カゴ釣りをするなら用意しておきたい必須アイテムがあります。以下に挙げるものは初心者でもぜひ揃えておきましょう(逆に言えば、これ以外の凝った道具は最初は不要です)。

  • バッカン:コマセを入れて混ぜたり運んだりする四角い容器です。EVA素材のものが多く、水汲みバケツ付きのものだと海水をくんでエサを混ぜやすいです。堤防で釣るならコマセミキサーまでは不要ですが、バッカンだけは必ず用意しましょう。折りたためるソフトバッカンだと持ち運びにも便利です。
  • ハサミ:釣り糸を切るためのハサミやニッパーは必携です。PEラインを使うならPEカッターを用意するとスパッと切れます。また、エサのオキアミを切る場合にもハサミが重宝します。100均の安物でも構いませんが、錆びにくいステンレス製が望ましいです。
  • クーラーボックス:釣れた魚を新鮮に持ち帰るためにクーラーボックスは必須です。小型でもいいので氷を入れて持参しましょう。また、コマセ用のオキアミブロックもクーラーで保管します。真夏だとエサがすぐ傷むので保冷剤も忘れずに。釣り用クーラーでなくても家庭用のもので代用できます。
  • その他細かいもの:仕掛けをハリに結ぶためのスナップ付きサルカン、魚をつかむフィッシュグリップやプライヤー、夜釣りならヘッドライト、堤防なら魚をすくう玉網もあると安心です。とはいえ全部をいきなり揃える必要はありません。絶対必要なのは上述のバッカン・ハサミ・クーラーぐらいで、他は余裕があれば揃えていきましょう。

何は不要か?逆に初心者が最初からは買わなくて良いものとしては、高価な電子ウキや高機能な両軸リールなどがあります。まずはシンプルな道具で始め、慣れてきて「もっとこうしたい」と思った時に買い足すのが賢明です。また、大量のコマセや種類豊富な付けエサを最初から用意する必要もありません。エサについては次の章で説明しますが、基本的にはオキアミのブロックと付けエサ用の加工オキアミさえあればOKです。

初心者でも迷わない仕掛けの作り方

道具が揃ったら、次は仕掛けのセットです。初めてだとウキにカゴにハリスに…と組み立てが難しく感じるかもしれません。しかしご安心を。基本的な「半遊動仕掛け」の形さえ覚えれば、あとはそれをそのままマネすれば良いだけです。ここでは仕掛け作りの手順と、初心者がつまずきにくいセッティングのコツ、そして最重要ポイントである「タナ設定」について解説します。

基本の“半遊動仕掛け”をまず覚える

カゴ釣りの基本は、先ほども触れた半遊動式の仕掛けです 。最初はこの形を真似してみましょう。市販のセット仕掛けを買ってきた場合はパッケージの説明図通りに組めばOKですが、ここでは一般的な構成を説明します。

  1. 道糸にウキ止め糸を結ぶ:まずはメインラインにウキ止めの糸をセットします。ウキ止めは市販品に付属していることが多く、小さな糸を道糸に結びつけてコブを作ります。これが狙うタナの深さを決める位置になります。
  2. シモリ玉を通す:ウキ止めの下にシモリ玉を1個通します。これはウキ止めがウキの穴をすり抜けないようにするクッション兼ストッパーです。
  3. ウキを通す:次にウキ自体を道糸に通します。ウキは上下に穴が開いているタイプが多いので、上から下へ道糸を通してください。※電気ウキの場合は電池を入れるなどの準備も忘れずに。
  4. カゴをセット:ウキの下にはカゴ付きオモリを取り付けます。一般的な遠投カゴは天秤付きでスナップや穴が開いているので、そこに道糸を通すかスナップに掛けます。製品によって異なりますが、多くは道糸→天秤の穴→サルカン→ハリスという順につなぐ形です。
  5. サルカンを結ぶ:道糸の先端にサルカン(スイベル)を結びます。ここはクリンチノット等でしっかり結んでください。サルカンは糸ヨレ防止に必須です。
  6. ハリス+ハリを結ぶ:最後にハリスの片方をサルカンに結び、もう片方に針を結びます。ハリス長は1.5m程度から始めましょう。針の結びは外掛け結びなどで確実に。これで仕掛けは完成です。

文字で見ると長く感じますが、慣れれば5〜10分程度で組めるシンプルな仕掛けです 。分からなくなったら、釣具店の人にセット品の結び方を聞いたり、釣り方サイトの図解を参考にすると良いでしょう。「ここまで理解すればOK」という最低限としては、ウキ止めで深さを調節することと、ウキとカゴとハリが一直線になるように結ぶことです。それさえ分かればひとまず釣りは成立します。

トラブルを減らす最強セッティング

仕掛けができても、実際に投げたら糸がグチャグチャに絡んで釣りにならない…というのは初心者によくあるトラブルです 。ここではそうした**仕掛け絡み(オマツリ)**を激減させるコツを紹介します。ポイントは大きく3つです。

1. ハリスの長さを適切にする: ハリスが長すぎると、キャスト時に仕掛け全体がくるくる回転しやすくなり、道糸に絡みつく原因になります 。一般にはハリス長1.5m前後が標準ですが、頻繁に絡むようなら思い切って約1.2m程度まで短くしてみる価値があります 。ハリスを短くすると刺しエサとコマセが離れやすくなる欠点も出ますが、まずは「絡まない仕掛け」を優先しましょう。釣果は仕掛けが安定してからついてきます。

2. サルカンと糸ヨレ対策: 仕掛けには必ずサルカン(スイベル)を付けましょう。特に道糸とハリスの接続部にスイベルがないと、遠投時の回転や魚が暴れたときにラインがどんどんヨレてしまい、次第に絡みの原因になります 。市販仕掛けにはだいたい組み込まれていますが、自作する場合は忘れずに良質なサルカンを使ってください 。また、ラインのヨレを取る工夫も大切です。例えば釣りの合間に一度仕掛けを外し、道糸だけを海に出してテンションをかけながら巻き取ると、かなり糸のねじれが取れます 。他にも、キャスト後に余った糸ふけを勢いよく巻き取るクセがある人は、それがヨレの原因になるのでゆっくり巻くよう意識しましょう 。

3. ハリスのクセを伸ばす: 地味ですが効果絶大なのが、ハリスのクセ取りです。釣り場で仕掛けをセットするとき、ハリスの先端を持って指で軽く引っ張りながらしごいて伸ばす癖をつけましょう 。リールに巻かれていたハリスは丸まったクセが付いていますが、そのままだと投げた直後にクルっと丸まって絡んでしまうことがあります 。ほんの数秒の手間ですが、この一手間で仕掛けの安定性が増します。毎回必ずやることをおすすめします 。

4. キャストフォームの確認: 上記をやっても絡む場合、投げ方の問題かもしれません。キャストが不安定だと仕掛けも空中で暴れて絡みやすくなります 。基本は「竿を真後ろから真っ直ぐ前に振り抜く」ことです 。人によっては横振りのクセがあり、斜めに振ると仕掛けも斜め回転して絡みやすくなります 。可能であれば、誰かに自分の投げ方を動画撮影してもらい、客観的にフォームをチェックすると改善点が見えてきます 。初心者ほど我流になりがちなので、一度フォームを見直してみてください。

以上の対策を取るだけで、初心者によくある仕掛けトラブルはグッと減るはずです 。「絡まない」ことは釣果アップの近道でもありますから、ぜひ実践してみてください。

初心者が99%間違える「棚設定」

カゴ釣りで最も重要と言っても過言ではないのが棚(タナ)=狙う水深の設定です。ウキ止めの位置で棚を決めるわけですが、初心者はこの「棚設定」が間違っていることが非常に多いです。具体的には、「浅すぎる」「深すぎる」の両極端で魚の泳層からズレているケースです。「なんだか毎回エサが残ってくるな…」という場合、それは魚にエサが届いていない可能性が高いです 。

例えば、魚が中層にいるのに棚を底近くに設定していたら、いくら遠投してコマセを撒いても魚は食ってくれません 。逆もまた然りで、魚が底にいるのに浅すぎる棚ではエサが目の前を通らないわけです。したがって、アタリがないときは思い切って棚を大きく変えてみることが必要です 。これはカゴ釣りの極意とも言える部分で、筆者も釣れないときは「まず棚を疑え」という言葉を肝に銘じています 。極端な話、最初から最後まで同じ棚で通してしまうのは避けるべきです 。特に潮や時間帯で魚のレンジは刻々と変わります。少なくとも30分〜1時間反応がなければ、5m単位くらいでガラッと棚を変えるくらいの攻めが有効です 。すると「急に当たり出した!」ということが起こり得ます 。

初心者の方は「どの棚に設定すればいいの?」と迷うと思います。最初の目安としては、潮にもよりますが「中層」から攻めてみましょう。水深が例えば10mある場所なら、まず5m前後にウキ止めをセットするイメージです。アジやサバなど回遊魚は中層〜表層に現れることが多いので、まずその辺りを狙います。もし周りで釣れている人がいれば、その人のウキ下を参考にできます。また、朝マズメで青物狙いなら浅めの棚から、日中で真鯛狙いなら思い切って底近くまで下げてみる、というように時間帯や対象魚で推測することも大切です 。

さらに付け加えると、前述の半遊動仕掛けではウキ止めの位置より深くは仕掛けが入りません。例えば水深が15mある所でウキ下10mに設定したら、それより深くエサは行かないので根掛かりにくいメリットがあります。その反面、魚がもっと深い底にいると届かないので、その時はウキ下を延長するしかありません。初心者はまずウキ下を水深よりやや浅めに設定すると良いでしょう 。真鯛狙いでも底から少し浮かせた方がコマセと同調しやすく食わせやすいです 。逆に浅すぎる棚でアタリがない場合は、魚が底付近にいる可能性がありますから徐々に深くして探りましょう 。基本的に、アタリがない状況では徐々に棚を下げていくのがセオリーとも言われています 。

カゴ釣りで釣果を出すには棚合わせが命です。初心者ほどこの調整を疎かにしがちなので、「釣れないときは棚を疑え!」の精神でこまめにウキ止めを動かしてみてください 。適切な棚にハマれば、一気にアタリが増えるはずです。

エサ(コマセ+付けエサ)の正しい使い方

カゴ釣りにおいてエサの使い方は非常に重要です。コマセで魚を寄せ、付けエサで食わせるという釣法なので、この2つがうまく噛み合わないと魚は釣れません。ここでは初心者におすすめのエサや、エサ取り対策、コマセと付けエサを同調させるテクニック、さらには魚種別のちょっとした工夫について解説します。

エサ取りに強い“加工オキアミ”が初心者向けな理由

付けエサとして代表的なのはオキアミですが、初心者には特に加工オキアミをおすすめします。加工オキアミとは、オキアミをボイル、塩漬け、糖漬け、樹脂コーティングなどで硬くしたり、水分を抜いて身を締めたりしたエサのことです。具体的な商品名で言えば「イワシエキス漬けオキアミ」「くわせオキアミスーパーハード」等があります。

なぜ加工オキアミが良いかというと、身が締まっていて柔らかい生オキアミより取れにくいからです。初心者が生のオキアミをそのままハリに刺すと、キャストの衝撃で吹き飛んでしまったり、小魚に突かれてすぐ無くなったりしがちです。しかし加工オキアミはエサ取りに強いので、ハリに残りやすく、結果として魚に食われる確率が高まります 。「いつの間にかエサがなくなっていた…」という事態を減らせるわけですね。特にボイルオキアミは身がオレンジ色で硬くなっており、フグなどにも多少かじられにくいため初心者向きです 。実際、地域によっては生オキアミではすぐ取られるのでボイルしか使わないというベテランもいるほどです。

さらに加工エサ系では練りエサや人工エサもあります。例えば真鯛狙いで有効な「高集魚ペレット」を練ったものや、エビに似せたスポンジ状の付けエサなどです。こうしたものはエサ取りに強く長持ちします。ただし食い渋るときはやはり生のオキアミが良かったりするので、基本は加工オキアミを使いつつ、生も予備で用意すると万全でしょう。どちらにせよ、最初の1匹を確実に掛けるためには取れにくいエサを使うのが吉です。せっかく魚が寄ってきても、肝心のハリにエサが付いていなければ釣れませんからね。

コマセと付けエサの同調テクニック

カゴ釣りのキモは、コマセと付けエサを同じ層に漂わせて魚に食わせることです。これを「同調」と言います。同調させるための基本テクニックを覚えましょう。

まず、コマセの詰め方が重要です。カゴにはコマセを8分目程度入れます 。入れすぎるとカゴから出にくく、逆にスカスカだと一気に出すぎてしまいます。8分目くらいがちょうど良い量です 。そして、付けエサを付けたハリをそのコマセの中にちょんと埋め込むように入れてから投入します 。こうすることで、投入時にハリとエサがカゴの中に納まり、仕掛けが絡みにくくなる効果もあります。

仕掛けが着水して沈んでいき、仕掛けがなじんだら、素早く竿をシャクってカゴの中からコマセと付けエサを出します 。これが「一投一シャクリ」の基本動作です。竿を大きくシャクることで反転カゴのフタが開き、コマセと一緒に付けエサも放出されます 。その結果、付けエサはコマセの中に紛れて漂う形になります。これがエサの同調です。魚から見れば、コマセに混じった一粒のエサを違和感なくパクリと食べるわけです。

このとき、もし潮下に向かって仕掛けを投入できていればベストです。潮の流れに乗ってウキと仕掛けが沖へと流れていく状況は絶好のチャンスです 。潮に乗せて広範囲を探ることができ、エサも自然に漂います。ウキがスーッと流れていき、「いつ沈むか?」とドキドキする瞬間はカゴ釣りならではの醍醐味でしょう。

逆に、仕掛けを投入したもののウキが全然沈まない場合は、早々に仕掛けを回収してエサを付け直すべきです 。ウキがきれいに立たない原因は高確率で付けエサが取られてしまっているからです 。要するにハリに何も付いていない状態なので、浮力バランスが変わってウキが沈まないのです。「おかしいな?」と思ったら、即回収してエサチェックしましょう。付けエサが残っていれば再投入、無ければ新しいエサを付けて投入します。この見極めができるようになると、エサのロスを減らし効率よく釣れます。

また、流れがない場所では仕掛けがあまり流れません。その場合、一定時間ごとに誘いを入れると効果的です。具体的には、投入後しばらくしてアタリがなければ竿先をチョンと煽ってウキを動かします。これにより、水中の付けエサがフワッと動き、魚にアピールできます。「一投一誘い」のイメージで、毎回少なくとも一度は誘いを入れてみましょう。コマセと付けエサが同調しているタイミングで誘いを入れると、思わぬ良型が反応することもあります。

最後にコマセワークについて。コマセはカゴに入れたら投入し、仕掛けをしばらく流して反応がなければ回収して、また同じポイントに投入するのが基本です 。できるだけ同じ場所に投入することでコマセの効果が蓄積し、魚を寄せ続けられます 。特にアジなどはコマセが効き始めると群れが留まりやすいので、投入ポイントをブレさせないのがコツです。「毎投毎に違う場所に飛んでいってしまう」という人は、目印になる建物や景色を見定めて、それを狙って投げるようにしましょう。手前に潮が流れているときは距離を合わせるのが難しいですが、それも経験です。慣れてくれば、だいたい同じコースを通せるようになります。

魚種別に少しだけ意識したいポイント

最後に、ターゲットとする魚種別にエサや狙い方で意識したいポイントを少しだけ触れておきます。

  • アジ(マアジ):基本は中層狙いです。群れで中層を回遊していることが多いので、棚を中層に設定してコマセと同調させます。付けエサはオキアミでOK。食いが渋いときはエサを小さめに付けると口に入りやすくなります。アジは夜間は表層近くまで浮いてくるので、夜釣りでは浅棚も有効です。
  • サバ:とにかく広範囲に回遊します。群れに当たれば表層〜中層どこでも食ってきますが、回遊ルートを捉えるために遠投重視で攻めましょう。飛距離が出れば出るほど大きな群れに届く可能性が高まります。エサはオキアミで十分ですが、活性が高いとコマセだけでも食ってくることも。強く引くのでドラグ調整は忘れずに。
  • 真鯛(マダイ):基本は底〜中層のやや深めの棚にいます 。最初はウキ止めを水深より少し浅めにセットし、徐々に深さを変えて探ります 。コマセは比重の重い配合エサを使うと底まで届きやすく、真鯛を寄せやすいです 。付けエサはオキアミでOKですが、生オキアミに反応が良いこともあるので、食いが悪ければボイルから生に変えてみると良いでしょう 。真鯛は一発大物があるので、ヒットしたら慌てずにじっくりやり取りしてください。
  • 青物:青物は潮目や流れの変化を狙うのが肝心です 。海面に潮目を見つけたら積極的にその付近に投入しましょう 。青物は表層〜中層に現れることが多いので、棚は浅めから攻めます。またエサも動くものに反応する性質があるため、アタリが無くてもコマセを効かせながら何度も投入を繰り返すことが重要です 。青物はコマセに寄った小魚を狙って寄ってくるので、時合いに回遊してくれば一気にウキが消し込むでしょう。ヒット後は走られやすいので、最初の突っ込みを竿とドラグで耐えることが勝負です。

以上のように、魚種によって若干の違いはありますが、基本原則は同じです。「コマセと付けエサを同調させ、魚のいる棚で食わせる」。これさえできればどんな魚でも釣れる可能性があります。カゴ釣りは様々な魚種と出会える釣りですから、「次は何が釣れるかな?」とワクワクしながらエサを投入してみてください。

初心者でも飛距離が出る投げ方・操作の基本

カゴ釣りでは遠投が一つのテーマになります。仕掛けをなるべく遠くまで飛ばせれば、それだけ広範囲の魚にアプローチできるからです。ただ、初心者の方は「思いっきり振りかぶって投げれば遠くへ飛ぶんでしょ?」と思いがちですが、実はむやみに力任せに投げても飛距離は伸びません。ここでは、初心者でも30〜40mの飛距離が出せるロッドの振り方と操作のコツを伝授します。また、着水後のちょっとした操作で釣果が変わる理由についても解説します。

ロッドの振り方

遠投というと大げさに振りかぶって力いっぱい竿を振るイメージがあるかもしれませんが、実際は「振りかぶりすぎない」「力みすぎない」ことがコツです。特に初心者のうちは、力めば力むほどフォームが崩れて逆に飛びません。

基本的な遠投フォームは、足を肩幅程度に開き、後方に振りかぶった竿を真上方向へ振り抜くように投げます。ポイントは竿の反発を使うことです。野球のバットのように腕力で「えいっ!」と振るのではなく、竿をグニャッと曲げて、その反動で仕掛けを飛ばすイメージです 。そのためには振り出しをゆっくりめに、竿が曲がり始めたら一気に加速して手を離す、といったテンポが大事です。竿が充分にしなっていない段階でリリースしても初速がつきませんし、逆に振りかぶりすぎて竿が後ろに倒れすぎるとタイミングが取りづらいです。

大きく振らないというのは、振り幅ではなく「余計な動きをしない」という意味です。遠心力を利用して一直線に振り抜くため、変に体をひねったり横に振ったりせず、真後ろから真前へ振るように心がけます 。横風が無ければ真正面に投げるのが最も遠投しやすいです。竿を後方に倒す角度は45度くらい、振り抜き終わりも斜め45度上空を指すくらいが美しいフォームと言われます。慣れないうちは、竿先が後ろで地面や海面にぶつからないよう注意しつつ、フォームをゆっくり確認しながら練習しましょう。

力みNGの理由: 人は遠くに飛ばそうとするとつい力んで肩や腕に余計な力が入ります。しかしこれが飛距離の邪魔をします。力むと竿の弧が乱れ、リリースタイミングも早くなりすぎたりして、仕掛けが思った方向に飛びません。それどころか、無闇にフルスイングすると疲れるだけでなくラインブレイクの原因にもなります 。実際、向かい風が強いときなどに無理に力いっぱい投げても、大して飛ばずにラインばかり消耗することも。そんなときは一旦仕掛けを回収して落ち着くのも大事です 。遠投は腕力より技術で伸ばすもの、と心得て、リラックスして投げましょう 。

30〜40m飛ばすためのポイント

初心者でも30〜40m程度なら十分に飛距離を出すことが可能です。以下のポイントを押さえてみてください。

  • 道具の準備: まず道具面では、リールに巻いたラインが満タン近くまで巻かれているか確認しましょう。スプールにラインが少ないと抵抗が増えて飛距離が落ちます。また前述のようにラインを太すぎないものにするのも手です。例えばナイロン8号から5号に落とすだけでも、空気抵抗と重量が減って格段に飛ぶようになります 。PEラインに変更するのも効果的ですが、扱いが難しくなるので慣れないうちはナイロンで号数を下げるほうがおすすめです 。
  • 風の読み方: 追い風は遠投の強い味方です。追い風なら多少力まなくてもスッと伸びていきます。逆に向かい風では一気に飛距離が落ちるので、そんなときは無理に投げず「今日は風が強いから控えめでいいや」と割り切りましょう 。どうしても向かい風で投げるなら、普段より低い弾道で投げるという手もあります。横風の場合は仕掛けが流されやすいので、あえて斜め方向に投げて補正したり、風が弱まる瞬間を見計らって投げたり工夫しましょう。
  • フォームとタイミング: 前述の通り、フォームは竿のしなりを活かすことが肝心です。具体的には、リリースタイミングが飛距離に直結します。早すぎると高く上がりすぎて垂直落下気味になり、遅すぎると低く失速してしまいます。ちょうど良いタイミングを掴むには練習あるのみですが、目安としては「竿がしっかり曲がった頂点で離す」イメージです。いきなりフルスイングせず、7割くらいの力でフォームを固めてから徐々に力を入れていく方が上達が早いです。
  • 仕掛けの重さ: 仕掛けの重量も飛距離に影響します。重すぎると投げにくいですが、軽すぎても飛びません。竿が4号クラスなら8〜10号程度のカゴが扱いやすいでしょう。投入時に竿がしっかり曲がるくらいの重さが目安です。もし飛距離が出ないと感じたら、思い切ってワンランク重いカゴに替えてみるのも手です。ただし竿の適合重量を超えると折れる危険があるので、そこは注意してください。

以上のポイントを踏まえて練習すれば、初心者でも30m、慣れれば50mくらいは飛ばせるようになるでしょう。「飛距離2倍」といっても腕力ではなくコツとセッティングです 。焦らず徐々に改善してみてください。

着水後の動作が釣果を分ける理由

仕掛けを遠投してホッと一息…ではなく、実は着水後の操作が釣果を大きく左右することをご存知でしょうか。ここをおろそかにすると、せっかく遠投できても魚に食わせられない可能性があります。着水後の基本動作を確認しましょう。

  • ラインメンディング:仕掛けが着水した直後は、道糸が弛んで「糸ふけ」が出た状態になります。まずは素早くリールを巻いて糸ふけを回収しましょう 。これをしないと、ウキが立たず仕掛けが馴染まないばかりか、アタリが出てもウキや道糸がたるんで反応が遅れてしまいます。特に風が強い日はラインが大きく弧を描いてしまうので、できるだけ直線的にウキと竿先が繋がるように調整します。これをラインメンディングといいます。コツは竿先を高く上げて数回素早くリールを巻くこと。ウキが立ったのを確認したらOKです。
  • ウキの監視と誘い: ウキが立った後は、先述の竿をシャクる動作でコマセとエサを同調させます 。その後はウキの動きをしっかり監視しましょう。ウキが波に揺れてフワフワする中、スッと消し込んだり、不自然に横に走ったりしたらアタリです。すぐに竿を立ててアワセを入れます 。一方、ウキに反応がない時間が続く場合は、置き竿にせず竿を手に持って軽く誘いを入れたり、棚を変えたりと積極的に動きましょう。カゴ釣りは放置して待つ釣りではなく、自分でアクションを起こして釣果を伸ばす釣りです。
  • 置き竿と手持ちの違い: 初心者の中には、仕掛け投入後に竿を三脚や柵に立てかけて「置き竿」にする方もいます。もちろんずっと竿を持ち続けるのは疲れるので、休めたいときは置いても構いません。ただ、置き竿にすると繊細なアタリを見逃すことがあります。手持ちであれば、ウキはもちろん、道糸のわずかな動きや手元への伝わりで「モゾッ」という前アタリにも気づけます。また、置き竿だとアタリが出てから竿を持つまでにタイムラグがあり、魚に違和感を与えてしまうことも。できる限り手持ちで構えて、即アワセできる状態をキープするほうがヒット率は上がります。
  • ドラグの確認: 置き竿にせよ手持ちにせよ、ドラグだけは適切に調整しておきましょう。大物が掛かったとき、ドラグがガチガチだと竿ごと持って行かれたり、ラインブレイクしてしまいます。逆に緩すぎてもアワセが効かず魚を逃します。一般的にはターゲットに応じてドラグ設定を行いますが、初心者のうちはドラグをやや緩めにしておくと無難です。万一大物が来てもラインが出てくれればなんとか対応できます。魚とのやり取りに自信がついてきたら締めていきましょう。

このように、着水後〜ヒットまでは意外とやることがあります。雑にやるか丁寧にやるかで釣果に差がつく部分でもありますので、「投げて終わり」ではなく「投げてからが本番」と心得てください。特にラインメンディングと誘いの操作は釣果を分ける重要なカギです。うまくできるようになると、確実にヒット率が上がるはずですよ。

堤防&砂浜の狙い方の違いを理解しよう

ここまでカゴ釣り全般の話をしてきましたが、実際に釣り場に行くと堤防(防波堤)と砂浜(サーフ)では状況が異なります。同じカゴ釣りでも、ポイントの特徴に応じた狙い方・立ち回りが重要です。この章では、堤防と砂浜それぞれの攻略ポイントと、風・潮・人の多さなど状況によって戦略をどう変えるかについて解説します。

堤防の攻略(常夜灯・外向き・潮通し)

堤防(防波堤)は初心者にも人気の釣り場です。堤防でカゴ釣りをする際のポイントを押さえましょう。

  • 常夜灯周り: 夜釣りの場合、常夜灯がある堤防は絶好のポイントです。明かりにプランクトンが集まり、ベイトが集まり、それを狙ってアジやイカ、フィッシュイーターが集まります。常夜灯直下はもちろん、光が届く範囲の周辺も狙い目です。夜のカゴ釣りでは電気ウキを使い、常夜灯付近にコマセを効かせると、アジ・サバだけでなくメバルやイカが掛かることもあります。ただし他の釣り人も集まりやすいポイントなので、譲り合って釣り座を確保しましょう。
  • 外向きと内向き: 堤防には海に面した外向きと港内の内向きがあります。魚影が濃いのは外向きが多いです。外洋から回遊魚が回ってきますし、潮通しも良くエサも流れてくるためです 。一方、内向きは海が穏やかで風も遮られ、初心者には釣りやすいですが魚の数は外向きに比べると少ないことが多いです。まず外向きで釣ってみて、風や波が強くて厳しければ内向きに移る、という具合に状況で使い分けましょう。安全面では、外向きは高波に注意が必要です。波が堤防の高さまで被るような日は無理せず内向きだけに留める判断も大事です。
  • 潮通しの良い場所: 繰り返しになりますが、堤防では潮通しの良い先端や曲がり角付近が一等地です 。潮通しが良い=常に新しい海水やベイトが流れ込む=魚が集まりやすい、という構図です。可能であれば早めに行って先端側に釣り座を構えると有利でしょう。潮の流れが沖に向かって出て行くようなポイントなら最高で、仕掛けを投入するとそのまま沖へと流せます 。そうでない場合も、できるだけ変化のある場所を選ぶと釣果が出やすいです 。
  • 安全で釣りやすい理由: 堤防が初心者にとって釣りやすいのは、何より足場が平坦で安定しているからです。釣りは安全第一ですから、滑りにくいコンクリートの上で余裕を持って道具を広げられる堤防は理想的です。さらに周囲に他の釣り人がいれば、困ったときに教えてもらえるメリットもあります。「最初は堤防から」がセオリーと言われるゆえんですね。ただし、堤防は場所によっては高さがあります。大物が掛かったとき、玉網ですくうか、タモ入れできない場合は抜き上げる必要があり、これが結構大変です。初心者は無理せず、小型魚でもタモを使って取り込むくらい慎重で良いでしょう。周りにベテランがいたらお願いして手伝ってもらうのも手です。

砂浜の攻略

砂浜(サーフ)からのカゴ釣りは、また違った戦い方になります。以下のポイントを意識しましょう。

  • 遠投命: 砂浜は足元が浅く、魚がいるポイントが遠いことが多いです。そのため遠投力が求められる釣り場と言えます 。カゴ釣りはその遠投ができる釣法なので、うまくいけば堤防以上に釣果を出せるポテンシャルがあります。ただし初心者の場合、まず30〜40m飛ばすことを目標にしましょう。それくらい投げれば、潮位にもよりますがカケアガリの手前くらいには届くはずです。もっと飛ばせるなら50m以上狙ってもいいですが、無理をしてコントロールを失うと周囲に迷惑をかける恐れもあります。広い砂浜でも意外と隣との距離は近いので、まず正確に投げることを重視してください。
  • カケアガリ(駆け上がり)狙い: サーフには必ずカケアガリと呼ばれる地形変化があります。沖から手前に向かってくると急に浅くなる場所で、そこに砂地から岩礁への切れ目や、エサが溜まるポイントができます。魚はそういう変化のある所に付きやすいので、遠投してカケアガリ付近を狙うのが定石です。具体的にどこにあるかは実際に投げてみて仕掛けを引いてくると分かることがあります。根掛かりが頻発する距離=何か障害物がある=カケアガリだったりします 。投げる方向や距離を少しずつ変えて、根掛かりしないラインを探ることも大切です 。5mずらすだけでスッと抜けることもあります 。もし毎回同じ距離で根掛かるなら、そこに沈み根かテトラが沈んでいる可能性大です 。少し投げ距離を変えてみましょう。
  • 地形読み: サーフでは海底の地形を読む力が釣果に直結します。事前にその釣り場の水深や海底構造を調べておくと有利です 。最近はネットで「◯◯浜 水深」などと検索すると情報が出てきたりします。たとえば「岸から30m先にカケアガリがあり、その先は一気に深くなる」とか「100m沖に離岸堤が沈んでいる」といった情報ですね。初心者には難しいかもしれませんが、釣行前に情報収集する習慣をつけると上達が早いです。また、当日現場で観察することも重要です。波がどこでブレイクしているかを見れば、そこが浅い場所=一つのブレイクラインだと分かります。潮目や鳥山があればベイトがいる証拠なので狙い目です。砂浜は一見何もないようで、じつは情報がたくさんあります。目を凝らしてみてください。
  • サーフの安全: 砂浜は足元が砂なので転倒しても怪我しにくく、波さえ注意すれば比較的安全な釣り場です。初心者でも気楽に楽しめます。ただ、荷物を置く場所が平坦ではないので、バッカンやクーラーが倒れないよう工夫しましょう。波打ち際で釣る場合は、高い波に注意です。急に大きな波が来て足元をさらわれる事故も起きています。ライフジャケットまではいらないにせよ、膝下くらいまでしか海に立ち入らない、波が来たら一旦後退するなど安全第一で。できれば釣り仲間と一緒に行って、交互に様子を見るようにすると安心です。

風・潮・人の多さで戦略が変わる話

釣り場で状況を判断し、戦略を変えるのも釣りの醍醐味です。風向き・潮の流れ・釣り人の多さなどで、どう立ち回りを変えるべきか見ていきましょう。

  • 風が強いとき: 風は釣りに大きく影響します。例えば強い向かい風では遠投が極めて難しくなります。この場合、無理に遠くを狙わず近場で確実に釣る戦法に切り替えることも考えましょう。堤防なら足元にコマセを撒いて小物を狙ったり、重めの仕掛けで風に負けないようにする手があります。追い風なら逆にチャンスです。普段届かない沖まで仕掛けを送り込めます。ただし追い風に乗せすぎると仕掛けが流されすぎることもあるので、ウキ下を浅くして流し気味に探るのも手です。横風の場合は仕掛けが斜めに流されて他の人とオマツリしやすいので注意。自分の正面〜左右45度以内に留めて流すのが鉄則です 。風にラインが煽られて他人のウキに絡みそうになったら、早めに仕掛けを回収したり流す距離を短めにコントロールしましょう 。混雑時は特に、半遊動仕掛けで棚固定気味にした方が流れすぎず安全です 。
  • 潮の状況: 潮流が速いときは仕掛けもどんどん流されます。そんなときはハリスを長めにしてエサを自然に漂わせると良いでしょう 。逆に潮が緩いときはハリスを短めにしてエサがフワフワ動きすぎないようにすると食いが安定します 。また、速い潮でウキが流されすぎる場合は、敢えて全遊動仕掛けにして遠くまで流す戦略もあります。しかし初心者には扱いが難しいので、無理せず途中で回収して投げ直すほうが良いでしょう。潮位にも注意が必要です。満潮前後は足元まで魚が寄りやすかったりしますし、逆に干潮時は沖の深場に魚が下がる傾向があります。潮位表をチェックして釣行時間を決めるとヒットタイムを逃しません。
  • 釣り人が多いとき: 人気の堤防などでは釣り座がギッシリということもあります。混雑時はお互いの仕掛けが絡まないよう特に気を遣いましょう 。基本は自分の正面から大きく外れない範囲で仕掛けを流すこと 。他人のウキに自分のラインが交差しないようにします 。不安なら隣の人に「どの辺まで流しますか?」と声を掛け合うのも大事です 。「次投げますねー」など一声かけるだけでもトラブル予防になります 。どうしても釣りにならないほどの満員状態なら、ポイントを少しずらすか時間帯を変える決断も必要です 。朝一は混んでても昼には空く、なんてこともあります。
  • 釣れない日の立て直し方: 頑張っても周囲含め全然釣れていない…そんな渋い日もあります。そういうときは戦略を思い切って変えてみましょう。例えばターゲット変更です。大物狙いでダメなら、サビキで小アジを釣ってみるとか、エサをイソメに替えて根魚を狙うとか。要はボウズを逃れるための柔軟さも大事ということです。別の釣り方をしてみると意外と何か釣れて、それが次回の糧になったりします。また、環境を変えるのも手です。潮見表を見て時合いを予測し、「次の満潮前後まで休んで、そこから勝負しよう」と割り切るとか、一旦昼寝して夕まずめに賭けるとかですね。釣れない時間にダラダラやるより、気力体力を温存してチャンスタイムに集中した方が成果が出ます。最後まで諦めずに、「次はこうしてみよう!」と工夫する気持ちが上達に繋がります。

以上、堤防と砂浜それぞれの攻め方と状況対応についてお伝えしました。大切なのは場面ごとに戦略を変える柔軟さです。初心者のうちはなかなか難しいですが、経験を積むうちに「今日はこう攻めよう」という引き出しが増えてきます。釣り場に着いたら周りを観察し、風や潮、人の様子を見極めて、ベストなプランで挑んでみてください。

初心者がやりがちな失敗10選

カゴ釣り初心者が陥りがちなミスは意外と共通しています。ここでは代表的な失敗例を10個ピックアップし、その原因と改善策をQ&A形式で解説します。同じ過ちを繰り返さないように、ぜひチェックしてみてください。どれも「あるある!」と思うものばかりですが、しっかり対策すれば解消できます。

① 仕掛けが絡む

Q: 投げるたびに仕掛けが絡まってしまい、釣りになりません。絡みを防ぐコツはありますか?

A: 仕掛けの絡みは初心者の「あるある」ですが、いくつか対策することで激減させられます。まず前述したようにハリスの長さを見直しましょう。ハリスが長すぎるとキャスト時に仕掛け全体がグルグル回転しやすく、道糸への絡みが増えます。一般には1.5m前後が標準ですが、頻繁に絡むようなら思い切って1.2m程度まで短くしてみる価値があります 。その代わり刺しエサとコマセが離れやすくなる欠点も出ますが、まずは絡まない仕掛けを優先して調整してみてください 。

次に糸ヨレ対策です。仕掛けをチェックして、道糸とハリスの接続部にサルカン(スイベル)が入っているか確認します。ここにスイベルがないと、遠投時の回転や魚の暴れでラインがどんどんヨレてしまいます 。スイベルはできればボールベアリング入りなど高性能なものを使うとより効果的です 。また、仕掛け投入前後にはラインのヨレを取る工夫もしましょう 。例えば、一度仕掛けを外して道糸だけを潮に流し、テンションをかけながら回収するとある程度ねじれが取れます 。キャスト後に糸ふけを勢いよく巻く人は、それもヨレの原因になるのでゆっくり巻くように意識してください 。

もう一つ、ハリスのクセ取りも効果大です 。釣り場で仕掛けをセットする際、ハリスの先端を持って指で軽くしごいて伸ばしましょう 。巻きグセが残ったままだと投げた直後にクルっと絡んでしまうことがあります 。わずかな手間ですが、毎回やることをおすすめします。

それでも絡む場合、投げ方にも原因があるかもしれません。キャストフォームが不安定だと仕掛けも空中で暴れて絡みやすいです 。真後ろから真っ直ぐ前に振り抜けているかチェックしてください 。斜めに振るクセがある人は仕掛けも斜め回転してしまうので注意です 。可能であれば自分の投げているところを動画に撮ってもらい、客観視すると改善点が見えてきます 。

② 棚が合っていない

Q: コマセを撒いているのにエサが毎回残って戻ってきます。魚がエサを食っていないみたい…棚が合っていないのでしょうか?

A: その可能性が高いです。刺しエサがずっと残っている=魚にエサが届いていないことが主な原因として考えられます 。この場合、狙う棚(タナ)が間違っていることが多いです。魚の泳層からズレた深さにエサが漂っていては、いくら遠投してコマセを撒いても食ってもらえません 。したがって、エサが残る状況が続くときは思い切って棚を大きく変えてみることが必要です 。

まずは基本に立ち返りましょう。周囲で釣れている人がいれば、その人のウキ下を参考にできます。もし誰も釣れていなくても、時間帯や対象魚に合わせて自分なりに推測して棚を合わせてみます 。例えば朝マズメで青物狙いなら思い切って浅めの棚から攻めてみる、日中で真鯛狙いなら底近くまで下げてみる、という具合です 。カゴ釣りは任意の深さを攻められる強みがあるので、そのメリットを活かして色々な棚を試すべきです 。

「釣れないときは棚を疑え」という言葉がありますが、まさにその通りです 。最初から最後まで同じ棚で通してしまうのは避けましょう 。特に潮や時間帯で魚のレンジは刻々と変わります。少なくとも30分〜1時間反応がなければ5m単位くらいでガラッと変えてみるのが鉄則です 。そうすると「急に当たりだした!」ということが起こり得ます 。

他にもエサが残る要因として、エサそのものが合っていないケースもあります 。周囲でオキアミでしか釣れていない状況で自分だけイソメを付けていたら、食いが悪いなんてことも。基本はオキアミが汎用性高いですが、魚種によってはボイルより生オキアミが良い、あるいは練りエサが有効など差があります 。棚を変えてもダメなら、エサの種類や付け方を見直すことも検討しましょう 。

③ エサが落ちている

Q: 投げると毎回、仕掛けを回収したときにハリにエサが付いていません。投入時にエサが落ちてしまっている気がします。

A: おそらくキャストの衝撃でエサが飛んでしまっているのでしょう。対策は大きく2つあります。

1つ目はエサの付け方・種類を工夫すること。オキアミを付ける際に、ハリ先だけちょこんと刺していると投げた瞬間に外れやすいです。できるだけハリ全体にしっかり刺す、具体的にはオキアミの尾から刺して胴体中央まで通し、曲がったハリ部分にしっかり身が乗るように付けます。ハリ先が少しだけ出るくらいで留め、抜け防止にエサ付け糸(で巻く手もあります。加えて、先述した加工オキアミを使うのも効果的です。身が締まっているので遠心力でも飛びづらいです 。生オキアミは柔らかくてちぎれやすいので、初心者はまずボイルやハード加工餌で慣れると良いでしょう。

2つ目はキャストの仕方を見直すことです。エサが毎回飛ぶということは、投げ方に無理がある可能性も。例えば振りかぶり過ぎて途中で仕掛けがたるみ、それが急激にピンと張った瞬間にエサが吹き飛ぶ、なんてことがあります。遠投だからといって必要以上に振り切らず、仕掛けの重みを感じながらスムーズに振る練習をしましょう。フォームを安定させることで衝撃を和らげることができます。また、遠投カゴの種類によっては反転カゴでエサを守ってくれるものもあります。そうしたカゴを使うと、投入時はエサがカゴの中にあるため飛び散り防止になります。投入後に竿をシャクって開放するタイプです 。このようなエサ落ち防止機能付きカゴを使うのもひとつの手でしょう。

④ 飛距離が出ない

Q: 頑張って投げても全然飛距離が出ません。隣の人はスーッと飛んでいるのに、自分の仕掛けは30mも飛ばず手前に落ちてしまいます…。

A: 飛距離が出ない原因は道具と投げ方の両面**で考えられます。以下をチェックしてみてください。

  • ラインが太すぎないか? 極端に太い道糸を使っていると空気抵抗と自重で飛距離が落ちます。手っ取り早く飛距離を伸ばすなら、ラインを細くするのが効果的です 。例えばナイロン8号から5号に落とすだけでも放出抵抗が減り、遠くまで飛ぶようになります 。PEラインへの変更も有効ですが、慣れないうちは扱いが難しいので、まずはナイロンの号数を下げる方法がおすすめです 。ただし魚が掛かったときの強度も下がるので、ドラグ調整はシビアになります。
  • リールのスプールはちゃんと糸が巻いてあるか? リールのスプールに糸が巻かれている量が少ないと、摩擦抵抗が増えて飛びません。スプールの縁から2〜3mm下くらいまで糸が巻いてある状態がベストです。少なければ下巻きを足すか、新しいラインに巻き替えましょう。
  • キャスティングフォーム: 飛距離は腕力より技術です 。竿をしならせて弾くイメージや、リリースタイミングの調整など、フォームで飛距離は大きく変わります 。竿が曲がって反発する力を利用できていますか? 力任せに振り回していませんか? 今一度投げ方を見直してみましょう。前述の通り、後ろに振りかぶりすぎない・真っ直ぐ振り抜く・竿の反発で飛ばすの3点が重要です。無闇にフルスイングしても疲れるだけで高切れの原因にもなります 。道具とフォームを最適化すれば、初心者でも必ず飛距離は伸ばせます 。焦らず一つずつ改善してみてください。
  • 向かい風が強すぎないか? 環境要因も考えられます。どうしても強烈な向かい風では、上級者でも距離は出ません。そんな時は無理に全力投球せず、一旦落ち着いて状況を見極めましょう 。風が弱まるのを待つ、投げる角度を工夫する、ポイントを変えるなど、環境に適応することも大切です。

⑤ コマセの量が多すぎる

Q: 張り切ってコマセをたくさん詰めて投げているのですが、一向に釣れません。コマセの量が多すぎることってありますか?

A: コマセは多すぎても問題です。詰めすぎるとカゴから出ないことがあります 。カゴにエサをパンパンに詰め込むと、目詰まりして投入後にコマセがほとんど出ていなかった…なんてことも起こります 。特にカゴの網目が小さいタイプは詰めすぎ厳禁です 。基本は8分目程度に留め、様子を見ましょう 。

また、仮にコマセがちゃんと出ていたとしても、一度に大量に撒きすぎると魚が散ってしまうことがあります。お腹いっぱいになるほど撒いてしまうと、魚は刺しエサを食べずに他のコマセをついばんで満足してしまうかもしれません。特に小魚相手の場合、撒き餌を与えすぎると逆効果になるとも言われます。適量を小まめに撒くのがコマセワークの基本です 。

改善策として、コマセは控えめ&高頻度投入を心がけてみましょう。例えば最初の数投はコマセ少なめで魚の反応を見る、アタリが出だしたら毎投コマセを入れるけど量は半分くらいにする、などです。釣れないときに大量投入してしまいがちですが、そういうときほど落ち着いてコマセの質と出方をチェックしてください。もしエサの出が悪いようなら、カゴの網目を少しカットして広げたり、逆に出過ぎるならテープを巻いて目を細かくするなど調整も有効です 。

要は、コマセは質・量・タイミングのバランスが大事です。一度にドバッではなく、常に水中に薄くエサが漂う状態を作れればベストです。焦らず慎重にやってみてください。

⑥ 打ち返しが遅い

Q: 魚が釣れません。周りの人はどんどん投げ直していますが、自分はつい長く待ってしまいます…。打ち返し(再投入)はどのくらいの頻度でやるべきでしょうか?

A: 「打ち返し」とは仕掛けを回収して再投入することですが、手返し良く釣るにはこの頻度が非常に重要です 。特にコマセ釣りでは、テンポよく同じコースを流してコマセを効かせることが肝心です 。

一般的に、コマセがカゴから出尽くすのは投入後せいぜい数分です。つまり、数分経ってもアタリがなければ一度回収して再投入するのが基本となります。初心者の方にありがちなのは、「エサもったいないし…」とそのまま10分20分放置してしまうケースです。しかしそれだとコマセの効果が続かず、魚もどこかへ行ってしまいます。魚を寄せ続けるために、常に新しいコマセを投入し直すイメージでいましょう。

特にアジ・サバなど回遊魚相手の場合、マメな打ち返しが釣果を大きく左右します。「ある程度流して反応がなければ、マキエを詰めて再びキャスト。テンポよく同じコースを流してマキエを効かそう」というのが鉄則です 。逆に言えば、手返しが悪いとチャンスを逃してしまうことにもなります。

改善策として、自分なりのタイマー感覚を持つと良いでしょう。例えば「投入してから5分経って反応なければ回収」と決めてしまうのです。腕時計を見てもいいし、心の中で曲をワンコーラス歌ったら回収でも何でも構いません。要はダラダラ待たないこと。魚がエサをつつくアタリがなく、コマセも出終わったであろう時間が経過したら、潔く仕掛けを回収して再投入です。

もちろん例外もあります。例えば大物狙いでじっくり待つ釣りの場合や、魚の活性が低い真冬などは長めに待つこともあります。ただ初心者のうちは攻めの姿勢でテンポよく打ち返す方が経験値も溜まります。コマセがもったいないと感じるかもしれませんが、釣れなければそれこそ丸々無駄になってしまいます。打ち返しのスピードアップ、ぜひ意識してみてください。

⑦ 強風でウキが流される

Q: 風が強い日に行ったら、ウキがどんどん流されて釣りになりませんでした。強風時の対策はありますか?

A: 強風時は確かに釣りが難しくなります。風でラインが煽られてウキが引っ張られたり、仕掛けが予定より早く手前に寄ってきたりします。対策として以下を試してみましょう。

  • 重めの仕掛けを使う: ウキやカゴをワンランク重い号数に変えることで、風に負けにくくなります。例えば普段8号ウキ+8号カゴを使っているなら、10号ウキ+10号カゴに上げてみるなどです。仕掛け全体が重くなることで風の影響を受けにくく、また沈下速度も速くなるので狙いの棚に留まりやすくなります。ただし竿の許容範囲内で行ってください。
  • 棚を浅くする/深くする: 風によっては水面近くが流されやすい場合と、逆に底近くの方が影響が大きい場合があります。例えば強い横風が吹く日は表層が波立って流れやすいので、いっそ棚を深めに設定して流れの影響が小さい層で食わせるのも手です。逆に底潮が速い時は浅棚で待つ方が良いことも。風と潮のバランスを見て棚調整するのも上級テクです。
  • 投入角度を工夫: 風下側に投入するとラインが自分の方に押し戻されてウキが寝てしまいやすいです。可能なら斜めに風を受け流す角度に投げると多少マシになります。例えば風が左から右へ吹いているなら、少し左寄りに投げて風に流して狙いポイントへ運ぶイメージです。ただし隣人との位置関係もあるので無理のない範囲で。
  • ラインメンディング徹底: 強風時こそ糸ふけ取りをしっかり行いましょう。風でたるんだラインが水面に出ていると、そこに風が当たってどんどんウキが引っ張られます。できるだけ早く糸ふけを取って、余分なラインを出さないようにすることが重要です 。必要なら着水直後に竿を下げてラインを水中に沈め、風の影響を受けにくくするといった手もあります。
  • 時合いだけ集中: 根本的には、あまりに強風の日は釣りになりません。そんな日は割り切って朝夕の短時間だけ勝負して帰る、というのも一つの策です。無理して終日頑張るより、釣れそうなタイミングだけ集中してそれ以外は休む方が効率的です。安全面でも、風が吹き荒れる中で踏ん張っていると事故にも繋がりかねません。引き際も大事です。

⑧ エサが先に取られる

Q: コマセを撒くと小魚がワッと寄ってきてしまい、肝心の付けエサが毎回すぐ無くなってしまいます。エサ取り対策はどうすればいいですか?

A: エサ取りは悩ましい問題ですね。主な対策は2つです。

1つ目は付けエサを工夫すること。これも繰り返しになりますが、加工オキアミなどエサ取りに強い餌を使うのが効果的です 。ボイルオキアミやハード加工エサなら、小物に突かれてもすぐには取れません。場合によっては練りエサや人工エサも選択肢です。例えばグレ釣り用の練り餌「高集魚ペースト」などは硬くて取られにくく、魚にも嗜好性が高いので使えます。またオキアミばかりが取られるなら、付けエサだけ別のものにするのも手です。例えば剥きエビやイカの短冊など、少し大きめで食べにくいエサに変えてみると、エサ取りには食べられず本命が食ってくれることもあります。

2つ目はコマセと付けエサの出すタイミングをずらすこと。エサ取りが多いときは、コマセを撒いた直後は小魚が群がってきますよね。そのピークをちょっと外して付けエサを漂わせる工夫です。例えば、投入後すぐには竿をあおらず少し待って、小魚が油断した頃にコマセとエサを出す、逆に着水と同時に素早くシャクって一気に同調させ、付けエサが取られる前に食わせる、といった感じです。毎投同じタイミングで動かすとエサ取りも学習してしまうので、少し変化をつけるのも手です。

さらに、あまりにひどい場合は場所を変える勇気も必要です。エサ取りの魚の大群がいる場所では、本命はなかなか釣れません。数m移動するだけで状況が変わることもありますから、周りを観察してエサ取りが少なそうな場所を探すのも戦略の一つです。

⑨ 魚がいる方向に投げていない

Q: 一生懸命遠投しているのですが、もしかして全然魚がいないところに投げているのでは…と不安になります。魚がいる方向に投げるって、どうやれば分かるんでしょう?

A: これは結構見落としがちなポイントです。せっかく技術があっても魚がいない所を攻めては釣れません。魚がいる方向・エリアを見極めるには以下を参考にしてください。

  • 目で見える情報: 海面をよく観察しましょう。ナブラやモジリが見えたら、そこに魚がいます。海鳥が集まって水面に急降下しているなら、その下に小魚の群れとそれを追うフィッシュイーターがいる可能性大です。潮目があれば、餌が溜まりやすく魚も付きやすいので、そのライン沿いは好ポイントです 。そうした目に見えるヒントがある方向に投げ込むのは鉄則です。
  • 周りの釣れている人: 他の釣り人の様子も重要な情報源です。例えば堤防で外側よりも内側で釣れているなら、その日は港内に魚が多いのかもしれません。また、ある人だけコンスタントに釣っているなら、その人の投入している方向・距離・棚を観察しましょう。あからさまに真似するのはマナー違反ですが、ヒントを得ることは大切です。釣れている人と反対側に自分だけ投げ続けているとしたら、ちょっと方向を修正するだけで当たるかもしれません。
  • 魚の通り道を意識: 回遊魚にはだいたいの通り道があります。例えば堤防なら先端付近を回って内湾に入ってくるとか、砂浜なら沖のカケアガリ沿いに左右に移動しているとか。これは一朝一夕には掴めませんが、釣行を重ねる中で「いつもあの辺りでアタリがある」とか「満潮時は足元まで寄ってくる」など傾向が見えてきます。初心者のうちは定番ポイントを集中的に攻めると良いでしょう。
  • 2本竿や複数手法で探索: 可能であれば、少し狙いを変えた竿を2本用意するのも一つの方法です。例えば1本は遠投カゴで沖狙い、もう1本は足元ウキフカセで近場狙い、あるいは1本は浅棚狙い、もう1本は底狙いなど。こうして探りを入れて魚のいるエリアを見つけるわけです。どちらかに反応が出れば、もう片方もそちらに合わせます。手数を増やす感じですね。ただし初心者が最初から2本同時は混乱するので、慣れてきたら試してみてください。

とにかく、魚の気配がある方向に投げることが大事です。漠然と遠くへ飛ばすだけではヒット率は上がりません。常に「今魚はどこにいるかな?」と考えながら投げてみてください。それが釣果アップの秘訣でもあります。

⑩ 釣れない時間帯に粘りすぎる

Q: 朝まずめにポンポン釣れたので、その勢いで昼まで頑張ったら結局それ以降はさっぱり…。釣れない時間帯にも粘り続けてしまいます。これって良くないでしょうか?

A: お疲れ様です。その気持ち、痛いほど分かります。しかし、明らかに渋い時間帯にずっと粘るのは効率的ではありません。魚の活性が下がる時間帯というのは確実に存在します 。

典型的なのは真昼の時間帯や潮が止まっているときです。この間はどんなに上手い人でも釣れないことが多いです。そんなときは、「勝負は夕まずめだから」と割り切って一旦休憩しましょう。釣り続けたい気持ちをぐっと抑えて、食事を取ったり、仮眠を取ったり、あるいはポイント移動して下見したり、次の釣りに備えるんです。休むのも釣りのうちです。体力を温存し、次の時合いにフルパワーを発揮できるようにしておく方が、結果的に釣果につながります。

また、「釣れない時間帯でもコマセさえ撒き続ければ魚が寄るのでは?」と思うかもしれません。確かに多少は効果ありますが、活性が低いときはいくら撒いても反応しないものです。それよりは潮が変わるタイミングや日が傾いてくるタイミングまでコマセを温存しておき、ここぞというときに使った方が賢明です。

楽しむことも忘れずに: 加えて言えば、釣りは楽しむものですから、釣れない時間が長く続いてストレスになるくらいなら、いっそ早上がりして美味しい海鮮でも食べに行く方が幸せかもしれません(笑)。極端かもしれませんが、それくらいの気持ちでいた方が肩肘張らずに済みます。次回また頑張ろうという英気も養えます。

総じて、メリハリをつけた釣行計画が大事です。釣れる時間に全集中、釣れない時間はリラックス。このスタンスでいけば、心にも余裕が生まれ、結果的に釣果も伸びるはずですよ。

以上、初心者がやりがちな失敗10選とその改善策でした。当てはまるものがあれば、ぜひ次回から改善してみてください。どれも少し気を付けるだけで解消できることばかりです。「失敗は成功のもと」ですから、めげずにチャレンジを続けてくださいね。

まとめ

この記事では、カゴ釣りの基本と実践方法について解説しました。

この記事を参考にすれば、あなたもカゴ釣りを安心して実践できるはずです。基本さえ押さえればカゴ釣りは初心者でも十分に魚が釣れる釣法です。道具を揃えてコツを掴めば、堤防でも砂浜でもきっと釣果が出せるでしょう。 ぜひ次の週末にでもカゴ釣りにチャレンジしてみて、遠投カゴ釣りの魅力を体感してみてください!きっと初めての1匹に出会えるはずです。

次は魚種ごとのカゴ釣り攻略法や、応用テクニックについて学べる関連記事もチェックしてみましょう。基本をマスターしたあなたなら、さらにステップアップできるはずです。

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