キャンプで料理をするときに欠かせないのがコンロ・バーナーです。しかし、コンロ・バーナーにはさまざまな種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。そこで、この記事ではキャンプで使うコンロ・バーナーの種類と選び方、おすすめ5選を紹介します。キャンプ初心者から上級者まで、自分に合ったコンロ・バーナーを見つけて、キャンプ料理を楽しみましょう。
キャンプで使うコンロ・バーナーの種類
キャンプで使うコンロ・バーナーは大きく分けて以下の3種類があります。
シングルバーナー
シングルバーナーは、一つの火口を持つバーナーで、小型で軽量なので持ち運びやすく単独行動や少人数キャンプに向いています。火力は高く、風にも強いですが、燃料の消費が早いというデメリットもあります。
ダブルバーナー
ダブルバーナーは二つの火口を持つバーナーで、大型で重量があるので持ち運びには不便ですが、複数の鍋やフライパンを同時に使えるので大人数キャンプや豪華な料理に向いています。火力は低めで、風にも弱いですが、燃料の消費は少ないというメリットがあります。
カセットコンロ
カセットコンロは、カセットボンベと呼ばれる小型のガス缶を本体にセットして使用するコンロです。中型で比較的軽量なので持ち運びはそこまで苦ではありませんが、火口は一つでシングルバーナーよりも火力が低く、風にも弱いです。しかし、カセットボンベは安価で入手しやすく取り付けや交換も簡単なので、初心者や気軽なキャンプに向いています。
キャンプで使うコンロ・バーナーの選び方
続いて、コンロ・バーナーの選び方について解説します。
コンロ・バーナーの選び方は、
– 燃料で選ぶ
– 火力で選ぶ
– サイズで選ぶ
があります。
では、それぞれ詳しく解説しましょう。
燃料で選ぶ
燃料には主にガス缶と液体の2種類があり、ガス缶にもOD缶とCB缶という2種類があります。
CB缶とOD缶は互換性がないので、使用する器具に合わせて選ぶ必要があります。また、気温や風によって火力が変わることもあるので注意しましょう。それぞれの特徴や違いについて見ていきましょう。
OD缶
OD缶は、アウトドア(OutDoor)で使用することを目的としたガス缶です。プロパンやイソブタンなどの液体ガスでできており、寒さに強く、高い火力を発揮します。シングルバーナーやランタンなどの燃料として使われます。OD缶は250gや500gなどの大容量サイズがありますが、その分重くてかさばります。また、価格もCB缶より高く、入手しにくいというデメリットがあります。
CB缶
CB缶は、カセットガスボンベ(Cassette Gas Bombe)とも呼ばれるガス缶です。ノーマルブタンやイソブタンなどの気化ガスでできており、点火や調整が簡単で、クリーンな燃焼をします。カセットコンロやヒーターなどの燃料として使われます。CB缶は細長い筒状で、250g程度の容量が一般的です。軽量でコンパクトなので持ち運びやすく、価格も安く、入手しやすいというメリットがあります。CB缶はスーパーやコンビニなどでも販売されています。
液体
液体はホワイトガソリンや灯油などの液体燃料を使用します。気温に影響されず、高い火力を発揮しますが、点火や調整が難しく臭いや煤が出る可能性もあります。
火力で選ぶ
火力はコンロ・バーナーの性能を表す重要な指標です。火力はkW(キロワット)やBTU(ブリティッシュ・サーマル・ユニット)で表されます。シングルバーナーは2~4kW(約7000~14000BTU)、ダブルバーナーは1~2kW(約3000~7000BTU)カセットコンロは1~1.5kW(約3000~5000BTU)程度の火力を持ちます。火力が高いほど早く沸騰させたり焼いたりできますが、燃料の消費も早くなります。自分の料理スタイルに合わせて適切な火力を選びましょう。
サイズで選ぶ
サイズはコンロ・バーナーの持ち運びや収納に影響します。サイズは幅×奥行き×高さで表されます。シングルバーナーは10~20cm×10~20cm×5〜10cm、ダブルバーナーは40~60cm×20~30cm×10~15cm、カセットコンロは30~40cm×20~30cm×10~15cm程度のサイズを持ちます。サイズが小さいほど軽くてコンパクトですが、鍋やフライパンの大きさに制限されます。自分のキャンプスタイルに合わせて適切なサイズを選びましょう。
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スノーピーク フラットバーナー
スノーピークのフラットバーナーは、コンパクトで高機能なシングルバーナーです。バーナーヘッドが外部に露出していない構造になっているので、風の影響を受けにくく、風が強い日でも安定した火力を得られます。さらにゴトクがフラットなのでどんなサイズの鍋やフライパンでも安定して置けるということができます 。パーツを簡単に分解できこれにより、油や汚れが付着しても、すぐに洗えるので清潔に保てます。
また、IGTシリーズ(アイアングリルテーブルシリーズ)と組み合わせて、カスタマイズできることも特徴です 。IGTシリーズは、スノーピークが提供するアウトドア用のテーブルやキッチンツールのシリーズです。フラットバーナーをIGTシリーズに取り付けることで、より快適なアウトドアキッチンを作れます。
サイズ | 270×410×110mm(ホース、器具栓を除く) |
重量 | 1.9kg(収納ケースを除く) |
出力 | 3,000kcal/h |
燃焼時間 | GP-500GR/210分、GP-250GR/110分 |
材質 | ステンレス、ブラス、アルミ、スチール、樹脂 |
使用燃料 | OD缶スノーピーク専用容器 GP-500GR、GP-250GR、GP-500SR/、GP-250SR |
セット内容 | バーナー本体、収納ケース、結束用バンド |
コールマン パワーハウス(R) ツーバーナーストーブ
パワーハウス® ツーバーナーストーブ は、コールマンが提供するツーバーナーの便利なコンロです。燃料にはホワイトガソリンを使用し、寒冷地でも使用できるハイパワーで、燃料費も安いです。
品質と耐久性が高く、メンテナンスをしながら長く愛用できます。デザイン性も高く、クラシカルな雰囲気を持ちつつ、現代のオシャレなギアにも溶け込みます。
サイズ | 使用時サイズ:約67×46×44.8(h)cm収納時サイズ:約56×35×16(h)cm |
重量 | 約5.8kg |
出力 | 最高時約6,400kcal/h 最高時約3,650kcal/h ※メインバーナー最高時約2,750kcal/h ※サブバーナー |
燃焼時間 | 約2~6時間 |
材質 | スチール |
燃料 | ホワイトガソリン |
イワタニ カセットコンロ タフまる
「タフまる」はイワタニがアウトドア料理に特化して作ったカセットコンロです。ダブル風防ユニットにより、風の影響を大幅に減らし、安定した火力を提供します。耐荷重が20kgまで対応しているため、ダッチオーブンも使用可能です。多孔式バーナーと頑丈なアルミダイカスト製スタンドによって熱に強く、長時間の使用にも耐えます。また、タフまるはCB缶(カセットガスボンベ缶)を使用するため、ランニングコストが低く、手に入れやすいのも魅力です。この機能により、アウトドアだけでなく家庭でも使用可能です。専用のキャリングケースと多様なアクセサリーシリーズがあり、持ち運びと料理のバリエーションが広がります。
サイズ | 341×283×129mm |
重量 | 約2.4kg |
出力 | 3.3kW(約2,800kcal/h) |
燃焼時間 | 約75分 |
材質 | 本体:鋼板トッププレート:ホーロー用鋼板ごとく: ホーロー用鋼板(ホーロー加工)バーナー:鋼板(ステンレス)点火つまみ: ABS樹脂ケース材質:ポリエチレン |
使用ガス | CB缶イワタニカセットガスイワタニカセットガスパワーゴールド |
セット内容 | 本体、専用キャリングケース |
ソト レギュレーターストーブ
SOTOのレギュレーターストーブは、最大火力が3.3kW(2,800kcal/h)であり、約1.5時間の使用が可能です。この高火力と長時間の使用性能は、キャンプや登山などのアウトドア活動において非常に便利です。さらに、マイクロレギュレーター機能を搭載しているため、寒い環境でも安定した火力を発揮します。「レギュレーターストーブ Range(レンジ)ST-340」では、バーナーヘッドが大径化され、点火アシストレバーが標準装備されています。これにより、大きなクッカーでも広範囲に加熱が可能で、点火時のストレスも解消されます。
CB缶(カセットガスボンベ)を使用するため、ランニングコストも抑えられます。さらに、多数のオプションパーツが用意されているため、用途に応じてカスタマイズが可能です。これらの特性により、SOTOのレギュレーターストーブは多機能で使いやすく、アウトドア活動に最適な選択となります。
サイズ | 幅166×奥行142×高さ110mm(使用時)幅140×奥行70高さ110mm(収納時) |
重量 | 350g |
出力 | 3.3kW(2,800kcal/h) |
燃焼時間 | 約1.5時間 |
材質 | バーナー、器具つまみ:ステンレスボンベホルダー、点火スイッチ:樹脂 |
使用燃料 | CB缶SOTO製品専用容器(ST-760、ST-700) |
セット内容 | 収納ポーチ |
モンベル ジェットボイルフラッシュ
モンベルのジェットボイルフラッシュは、高い火力とエネルギー効率を兼ね備え、0.5リットルの水を約1分40秒で沸騰させることができます。自動点火装置や大型の火力調節つまみにより、操作は簡単。さらに、一体型の設計とオール・イン・ワンの収納性で持ち運びも便利です。この多機能性と使いやすさから、アウトドア活動における調理に革新をもたらしています。
サイズ | 10.4cm×高さ18cm(収納時) |
重量 | 約371g (付属スタビライザー27g、ゴトク35g除く) |
出力 | 2269kcal/h |
燃焼時間 | 「ジェットパワー100G」1缶で約10Lの水を沸騰 |
材質 | アルミニウム合金(クッカー本体) |
使用燃料 | OD缶ジェットパワー |
まとめ
キャンプで料理をするときに必要なコンロ・バーナーは、シングルバーナー、ダブルバーナー、カセットコンロの3種類があります。それぞれにはメリットとデメリットがありますので、自分のキャンプスタイルや料理スタイルに合わせて選ぶことが大切です。コンロ・バーナーを選ぶときには、ガス缶の種類、燃料、火力、サイズなどのポイントに注意しましょう。また、おすすめのコンロ・バーナーとして、スノーピーク フラットバーナー、コールマン ツーバーナー、タフマル、ソト レギュレーターストーブ、モンベル ジェットボイルフラッシュの5つを紹介しました。それぞれの特徴や価格などを比較してみてください。キャンプで使えるコンロ・バーナーを見つけて、キャンプ料理を楽しみましょう。
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