キャンプの朝は何かとバタバタしがち。 起きた途端に子どもたちに「お腹すいた~!」と急かされて、ゆっくりする間もなく朝ごはんの支度…なんて経験はありませんか? しかし朝から火をおこして本格的な料理をするのは大変だし、後片付けで洗い物が山盛りになってしまうのも避けたいですよね。
「キャンプで朝から手の込んだ料理は作ってられない!」 という声も多いでしょう 。そんなときこそ、手軽にパッと作れて家族も満足する朝ごはんレシピがあれば心強いはず。幸い、キャンプ歴10年の筆者が培った経験を活かし、忙しい朝でもサッと作れる時短レシピを厳選しました。
この記事では、キャンプ場で手軽に作れる朝ごはんレシピ7選を紹介します。どれも初心者でも簡単に作れるものばかりなので、失敗の心配もありません。時短テクニックを取り入れることで、朝の貴重な時間にゆとりが生まれ、家族や仲間とゆっくり過ごせますよ。
さっそく簡単&時短レシピを活用して、キャンプの朝を快適に過ごしましょう! 熱々のコーヒーを片手に、爽やかな朝の空気の中でゆったり朝食を味わえば、キャンプの思い出が一層素敵なものになります。
朝露に輝くキャンプサイトで、温かいコーヒーを淹れている様子。簡単調理で生まれたゆとりの時間に、ほっと一息つけます。
キャンプ場の朝ごはんを簡単にするコツ
•手間をかけずに作れる食材選び
火加減や調理がシンプルな食材を活用しましょう。例えばパンや卵、ウインナーはそのまま焼くだけでOKですし、シリアルやヨーグルトは注ぐ・混ぜるだけで食べられます。さらに缶詰やレトルトスープ、インスタント食品も強い味方。保存性が高く傷みにくい加工食品は時短になるうえ洗い物も少なくて済みます 。手軽な食材を組み合わせればバリエーションも豊富になりますよ。
•洗い物を減らす工夫
調理器具や食器を最小限に抑えるのがポイントです。ワンパン(フライパンひとつ)調理を心がけ、ひとつの鍋やフライパンで複数の食材を同時に調理しましょう。ホットサンドメーカーなら調理と皿代わりを兼ねられ、メスティン(飯ごう)で炊いたご飯はそのまま器代わりにして食べてもOK。フライパンにアルミホイルやクッキングシートを敷けばこびりつきを防げますし、お皿にラップや紙ナプキンを敷けば洗わずに済みます。使い捨て容器や紙皿の活用も効果的で、後片付けの負担がグッと減ります。
•朝食を楽にする前日の準備ポイント
朝に慌てないために、前夜のうちに下ごしらえを済ませておきましょう。例えば野菜はカットしてジップロックやタッパーに入れて持参し、肉や魚は味付けまで済ませておくと当日焼くだけで済みます。卵料理を予定しているなら、自宅で割ってボトルに入れておけば殻の処理が不要です。さらに、夜ごはんのおかずを少し多めに作って残しておくのも賢い手。前日の残り物を活用して朝食にすれば調理の手間が省けます 。下準備のおかげで、当日は温めたり盛り付けたりするだけの“ほったらかし調理”が可能になります。
キャンプ場での簡単朝ごはんレシピ7選
それでは、キャンプの朝にぴったりな簡単レシピ7つを見ていきましょう!定番のホットサンドからデザート感覚の一品まで、幅広く厳選しました。
1. 【王道】ホットサンドメーカーで作る「とろ〜りチーズホットサンド」
こんがり焼けたホットサンド。外はサクサク、中からチーズがとろりと溶け出しています。ホットサンドメーカーさえあれば、キャンプ朝食の定番メニューを失敗なく作れます。
•食材
食パン(8枚切りなど薄め)2枚、ハム2枚、スライスチーズ2枚、バター適量
•作り方
パンにハムとチーズを挟み、外側に薄くバターを塗ってホットサンドメーカーにセットします。あとは両面を弱火~中火でこんがり焼くだけ!チーズが溶けてパンにこんがり焼き色が付いたら完成です。
•時短ポイント
具材を挟んで焼くだけの手軽さで、調理時間わずか3分程度。ホットサンドメーカーは調理後そのままお皿代わりにもなるので洗い物も少なくて済みます。朝食に迷ったらまずホットサンドを選べば間違いなしの王道レシピです。
2. 【ワンパンOK】ベーコンエッグ&トースト
スキレット(厚手のフライパン)でベーコンと目玉焼きを同時に調理中。香ばしいベーコンの脂で焼いた卵は、キャンプの朝にぴったりの一品です。
•食材
ベーコン4枚、卵2個、食パン2枚、バター少々、塩・コショウ少々
•作り方
フライパンを火にかけてベーコンをカリカリになるまで焼き、ベーコンの横のスペースで卵を割り入れて目玉焼きを作ります。同じフライパンの端でバターを落とし、食パンを軽く焼きトーストにします(もしくはパンにベーコンエッグをのせてオープンサンドにしてもOK)。ベーコンエッグが焼けたら塩コショウで味付けし、トーストと一緒にいただきます。
•時短ポイント
フライパンひとつで同時調理できるので効率抜群です。ベーコンの脂を卵とパンに活用することで風味もアップし、調理器具も最小限で済みます。焼きあがったベーコンエッグをパンに挟めば簡易サンドイッチにもなり、食べやすさも◎。朝から洗い物を増やさずしっかりエネルギー補給できます。
3. 【お湯を注ぐだけ】簡単キャンプスープ3選
•食材
インスタント味噌汁の素、カップスープ(コーンポタージュ等)、フリーズドライスープ各種 など
•作り方
コッヘルややかんでお湯を沸かし、各種スープの素に注ぐだけで完成です。インスタント味噌汁ならカップに味噌と具を入れてお湯を注ぎ、お好みで乾燥ネギを散らしましょう。カップスープやフリーズドライのスープも同様に、カップに入れてお湯を注ぎ混ぜれば出来上がり。
•時短ポイント
火を使わずお湯さえあればOKなので超お手軽!寒い朝でも体の芯から温まります。味噌汁・洋風スープ・中華スープなどバリエーションも豊富で、飽きずに楽しめるのも嬉しいところ。キャンプ場では湯沸かし用にポットやケトルを用意しておけば、朝食時にすぐ熱湯を使えて便利です。
4. 【子どもも喜ぶ】焼きマシュマロ&チョコバナナ
キャンプファイヤーの火でマシュマロを炙っている様子。表面がきつね色になったマシュマロは中がトロトロで絶品!子どもたちに大人気のキャンプスイーツです。
•食材
バナナ2本、板チョコ1枚、マシュマロ適量、クラッカー数枚
•作り方
チョコバナナはバナナの皮を縦に開き、中身に刻んだ板チョコを挟んでアルミホイルで包み、焚き火や炭火の遠火で5分ほど加熱します。チョコが溶けたらスプーンですくっていただきます。焼きマシュマロは串や長いフォークにマシュマロを刺し、弱い炎でくるくる回しながら炙ります。表面がこんがり色づいたらクラッカーで挟んで「スモア」にして食べましょう。
•時短ポイント
焼くだけ・炙るだけの簡単デザートですが、キャンプ気分が盛り上がること間違いなし!チョコバナナは包んで加熱するだけなので失敗もなく、後片付けもホイルを捨てるだけ。マシュマロは直火で炙るだけで特別感のあるスイーツになり、朝食のデザートや子どものおやつに最適です。甘いものをプラスすることで朝から元気いっぱいになりますよ。
5. 【ヘルシー】ヨーグルト&グラノーラボウル
彩り豊かなフルーツグラノーラとヨーグルトのボウル。バナナやベリーがトッピングされ、見た目も華やかで栄養満点です。
•食材
プレーンヨーグルト適量、グラノーラ適量、お好みのフルーツ(バナナ・いちご・ブルーベリーなど)、ハチミツ(お好みで)
•作り方
器にヨーグルトを盛り、グラノーラと一口大に切ったフルーツをのせます。甘みが欲しければハチミツをかけて出来上がり。フルーツは前日までに洗ってカットし持参すると楽です。キャンプ場ではただ盛り付けるだけで完成します。
•時短ポイント
混ぜるだけ・盛るだけの手間いらずレシピですが、栄養バランスは抜群。ヨーグルトでタンパク質とカルシウムを、グラノーラとフルーツで食物繊維やビタミンをしっかり摂れます。火を使わないので暑い時期の朝や、調理道具をあまり持って行きたくない時にも便利。さっぱりヘルシーなので、前夜に食べ過ぎた時の朝食にもおすすめです。
6. 【ほったらかしOK】メスティンで作る炊き込みおにぎり
•食材
お米1合、ツナ缶1個(油を切る)、醤油大さじ1、顆粒だし小さじ1、水適量、刻みネギ(トッピング用)少々
•作り方
前夜にメスティン(飯ごう)に洗ったお米と規定量の水、ツナ缶、醤油、顆粒だしを入れて軽く混ぜ、フタをして炊飯します(固形燃料やバーナーで自動炊飯が可能)。炊き上がったらそのまま保温バッグ等に入れておけば翌朝まで温かさが残ります。朝になったらしゃもじで全体を混ぜ、粗熱が取れていればラップで握っておにぎりにします。刻みネギをまぶしていただきましょう。
•時短ポイント
炊き込みご飯を前夜に作っておけば、朝は握るだけ! メスティンで放置炊飯しておけば火加減の調整も不要で失敗なしです。ツナの旨味が染み込んだ炊き込みご飯は冷めても美味しく、おにぎりにすれば持ち運びもラクラク。温かい状態で保温しておけば朝食にホカホカのおにぎりを頬張れます。具材はツナ以外にコーンやキノコ、お好みの缶詰などでもアレンジ可能で、飽きずに楽しめますよ。
7. 【キャンプ定番】簡単ホットドリンク3選(コーヒー・ココア・ミルクティー)
•食材
インスタントコーヒー、ココアパウダー(またはココアの素)、紅茶のティーバッグ、牛乳、砂糖 など
•作り方
小鍋ややかんで水を沸騰させます。コーヒーはインスタントコーヒー粉をカップに入れお湯を注ぐだけ。ココアはマグカップにココアパウダーと砂糖を入れ、少量の熱湯で練ってからお湯と牛乳を注ぎます(ココアの素を使う場合はお湯を注ぐだけでOK)。ミルクティーは紅茶ティーバッグをお湯で抽出し、温めた牛乳を注いで作ります。
•時短ポイント
お湯を沸かすだけで手軽に作れるホットドリンクは、キャンプの朝の定番です。冷えた体を温めてくれる上、食後の一服にもぴったり。インスタントコーヒーやスティックタイプのココア・紅茶を持参すればゴミも最小限で済みます。少し余裕があれば豆から淹れるコーヒーに挑戦するのも◎(挽きたての香りで癒やされます)。暖かい飲み物でホッとひと息つけば、慌ただしい朝も穏やかな気持ちでスタートできます。
失敗しない!キャンプ場での朝ごはん準備のコツ
•前日にできる下準備リスト
前述の通り、材料の下ごしらえはできる限り前日までに済ませておきましょう。具体的には「野菜を切って持参」「肉や魚を予め味付けしてジップロックに入れておく」「米を研いで水に浸けておく」「パンに具材を挟んでラップに包んでおく(翌朝焼くだけにする)」など。これらを実践するだけで、当日の調理時間が大幅短縮できます。特に子連れファミリーの場合、朝は子どもの世話で忙しくなるので、下準備は念入りなくらいが丁度いいです。朝ごはんのメニューごとに「前日夜にできることはないか?」と考えて準備しておきましょう。
•100均やキャンプギアで揃う便利アイテム
朝食作りを助けてくれるグッズも事前に用意しましょう。例えばホットサンドメーカーやメスティンはキャンプ朝ごはんの強い味方です。ホットサンドメーカーは直火でサンドイッチを焼けて洗い物も減らせ、メスティンは炊飯から炒め物まで何でもこなせる万能調理器。シェラカップは食器にも小鍋にもなり、軽量で嵩張らないため一家に数個あると便利です。これら専門ギアがなくても、アルミホイルや紙コップなど100円ショップで手に入るアイテムでも代用できます。紙コップはコーヒーやスープを飲むだけでなく、計量カップ代わりにご飯を1杯測るのにも使えます。お金をかけず工夫次第で調理がぐっとラクになりますよ。
•ゴミを減らす工夫
朝食後のゴミ処理も考えておきたいポイントです。キャンプ場によってはゴミを持ち帰らなければならない場合も多いので、極力ゴミを出さない工夫をしましょう。例えば紙皿や使い捨てカトラリーを活用すれば、その場でポイと捨てられるので洗い物を大幅に減らせます。最近では100均でもおしゃれな紙皿やウッド調のカトラリーが手に入るため、見た目にも味気なくなりません 。また、生ゴミが出る場合は各自が小さめのポリ袋を用意しておき、食べ残しや野菜くずはその場で密封しておくとニオイも漏れず安心です。キャンプ終了までゴミを持ち帰ることを想定し、蓋付きバケツや圧縮袋なども用意しておくといいでしょう。
まとめ:簡単&時短レシピで朝を快適に過ごそう!
キャンプ場での朝ごはん作りも、ちょっとした工夫と準備で格段にラクになります。今回は忙しい朝でもサッと作れる時短レシピを7つ紹介しましたが、どれも特別なテクニックなしで作れるものばかりです。前日からの下ごしらえやワンパン調理を取り入れることで、「朝からバタバタ…」が「余裕の笑顔でいただきます!」に変わるはずです。
洗い物を減らすアイデアや便利グッズの活用で後片付けのストレスも軽減できます。ぜひ次回のキャンプからこれらの簡単レシピを試してみてください。朝の時間に余裕が生まれれば、澄んだ空気の中で温かいコーヒーをゆっくり味わうことだってできます。時短レシピを上手に取り入れて、キャンプの朝を家族や仲間と快適に楽しみましょう!
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