**「子どもと一緒に手軽に釣りを楽しみたい」**──そんな方にピッタリなのが、秋のハゼ釣りです!実は秋になるとハゼ(マハゼ)が岸近くの浅場に集まり、簡単な仕掛けでも驚くほど釣れる絶好のシーズン。初心者でも扱いやすい道具でOKなので、親子で気軽に挑戦できます。本記事では 初心者でもすぐに楽しめる釣り方・必要な道具・おすすめ釣り場・子どもと安全に楽しむコツ まで徹底解説!読み終えた頃には、きっと今週末は家族でハゼ釣りに出かけたくなるはずですよ。
秋はハゼ釣りのベストシーズン!その理由とは?
秋はハゼ釣りにもっとも適した季節です。夏にグングン成長したハゼが岸辺まで寄り、水温低下に備えて活発にエサを食べるため、数・サイズともピークになります。初心者でも「こんなに釣れるの?」と感動するほど釣果が望める理由を見ていきましょう。
秋のハゼは岸から狙えるから簡単!
ハゼ釣りデビューなら秋が断然おすすめ。その最大の理由は、秋になるとハゼが浅場に寄ってくることです。夏場は深場にいたハゼも、9月頃から水温が下がり始めると沿岸の浅いエリアに集まり、岸近くでエサを盛んに追い始めます。防波堤や河口付近の水深1~2mほどの浅場がポイントとなり、釣り人の足元でも十分に狙えるのです。実際、「お盆過ぎ~初冬までがハゼの釣期で、特に秋口からが断然釣れる」と言われるほどで、近場の堤防から簡単に釣れるためファミリーフィッシングに人気です。
しかも秋のハゼは群れで行動することが多く、1匹釣れたら周辺に仲間がたくさんいる可能性大。そのため、コツを掴めば入れ食い状態で次々と釣れることも珍しくありません。岸から狙いやすく群れにも当たりやすい──秋が“爆釣シーズン”と呼ばれるゆえんです。
初心者でも釣れるシンプルな仕掛け
ハゼ釣りは仕掛けがとてもシンプル。難しい専門タックルは必要なく、初心者向きの安価なセットで十分楽しめます。実際、2,000円程度で買える釣り入門セット(竿・リール・仕掛け一式)があればすぐ始められる手軽さです。仕掛けも市販のハゼ用投げ仕掛けを使えばOKで、ハリは8~9号程度・ハリス1.5~2号といったシンプルなものが扱いやすいでしょう 。
釣り方も難しくありません。足元狙いならウキを使わないミャク釣りという方法が簡単で初心者に最適。仕掛けをそっと底まで下ろし、穂先に伝わる小さなアタリがあれば軽くアワセるだけ。ハゼは好奇心旺盛な魚で動くエサによく反応しますが、派手に動かす必要はなく、底でエサをじっと見せて食わせるイメージで十分釣れてくれます。複雑なテクニックなしで魚の引きを存分に味わえるため、「釣りは初めて」という方でもすぐにコツを掴めるでしょう。
親子でも安心!ハゼ釣りがファミリーフィッシングに向いている理由
ハゼ釣りは道具の準備から釣り場の環境までファミリー向けの好条件が揃っています。小さな子供連れでも安心して楽しめるポイントを押さえて、親子で秋のレジャーを満喫しましょう。
準備が簡単で道具もリーズナブル
ファミリーフィッシングで大切なのは手軽さ。その点ハゼ釣りは準備がとても簡単です。釣具店で売られている 初心者向けセット(竿+リール+仕掛け)があればすぐに始められ、特別な装備は不要。エギング用など手持ちのライトロッドでも代用可能なほどで、「試しにやってみたい」程度のライトな気持ちでも始めやすいのが魅力です。
エサも入手しやすくリーズナブル。定番は釣具店で買えるアオイソメやイシゴカイなどの青虫系の餌ですが、量も50gあれば親子2~3人で数時間楽しめます。これらは細長くて臭いが強く、水中で存在感抜群なのでハゼが大好物です 。もし「虫エサはちょっと苦手…」という場合でも大丈夫。イカの切り身などスーパーで手に入る食材を代用できます。イカは弾力があって針持ちが良く、長時間つけていても外れにくいためハゼ釣りのエサにピッタリです。実際、イカの塩辛やホタテなどで代用する人も多く、虫が触れなくても安心して挑戦できます。
足場が良くて安全な釣り場が多い
子供連れで気になるのは釣り場の安全性。その点、ハゼ釣りの舞台となる河口や堤防には足場の良い整備された場所が数多くあります。たとえば阪神間の有名ポイント武庫川河口では、両岸とも護岸がしっかり整備されていて安全に楽しめると評判です 。柵のある公園や親水緑地、公営の海釣り公園なども各地にあり、小さなお子様でも安心して釣りができます。
さらに嬉しいのが設備の充実。人気のファミリー向け釣り場にはトイレや駐車場が併設されていることが多く、長時間の釣行でも安心です。大阪の二色の浜公園(近木川河口近く)のように、有料駐車場から徒歩5分で釣り場に行けてBBQ施設まで楽しめる場所もあります 。レジャースポットと一体化した環境なら、お弁当を広げてピクニック気分で過ごすこともできますし、子供が釣りに飽きても砂遊びや磯遊びで気分転換できます。足場の安定と施設の充実というポイントのおかげで、ハゼ釣りはファミリー層にとって絶好のアウトドアレジャーとなっているのです。
釣って楽しい&食べて美味しい!
ハゼ釣り最大のご褒美は、自分で釣った魚を家族で味わえること。ハゼは小魚ながら食味が抜群で、天ぷらや唐揚げにすると絶品です。釣り上げたばかりの新鮮なハゼをカラッと揚げれば、白身魚特有のふわふわホクホク食感に子供たちも思わず笑顔になるでしょう。釣り場近くで簡単に内臓を処理して持ち帰れば、あとは家で衣をつけて揚げるだけ。小骨も気にならず丸ごと食べられるので、唐揚げにすれば子供でもパクパク食べられます。
「釣って楽しい、食べて美味しい」という体験は、子供にとっても貴重な経験になります。自分で釣った魚を自分で料理して食べることで、食育にもつながりますし達成感もひとしおです。ぜひ釣行後は家族みんなでハゼ料理に挑戦してみましょう。天ぷらの他にも南蛮漬けや柳川風の卵とじなどレシピは豊富。釣りとあわせて“食”まで楽しめるのが、ハゼ釣りの魅力です。
初心者でも爆釣!ハゼ釣りに必要な道具とおすすめアイテム
「ハゼ釣りを始めたいけど、どんな道具を揃えればいいの?」という方のために、必要なタックルとあると便利なグッズをご紹介します。高価な道具は不要ですが、用途に合った道具を選ぶことでより快適に釣果アップが期待できます。それでは、予算やレベル別にチェックしていきましょう。
ロッド&リール(ちょい投げ対応)
ハゼ釣りでは ライトタックル が基本。長さは1.8~2.4m程度の投げ竿やルアーロッドが扱いやすく、リールは小型スピニングリール(2000番前後)で十分です。初心者用の安価なセットでOKですが、余裕があれば中級・上級向けにステップアップすると快適さが違います。以下では価格帯別におすすめの竿とリールの組み合わせを3つずつ紹介します。
ダイワ リバティクラブ ルアーセット
初めての一本に最適なオールインワンセット。竿とリールがセットになっており手頃な価格が魅力です。軽量ルアーロッドと小型リールの組み合わせで、堤防からのちょい投げや足元狙いに幅広く対応します。入門用ながらダイワ製で信頼性も高く、「とりあえずこれで始めてみよう」という方にピッタリ。
シマノ ルアーマチック+ナスキー
ワンランク上を目指す方には、シマノの定番ロッド「ルアーマチック」と中級リール「ナスキー」の組み合わせがおすすめです。ルアーマチックシリーズはしなやかで投げやすく、ハゼ以外の小物釣りにも転用しやすい汎用性が魅力。ナスキーリールはシマノ独自の防水機構「コアプロテクト」搭載で耐久性が高く、巻き心地も滑らか。エントリーモデルより長く使えるタックルを求める方にちょうど良いセットです。
アブガルシア ソルティーステージ+ゼノンリール
もっと本格的に楽しみたい方には、アブガルシアの高性能コンビがおすすめ。ソルティーステージは高感度・高反発なブランクスで繊細なアタリも見逃しません。超軽量スピニングリール「ゼノン」はアブガルシアが誇る最先端モデルで、驚くほどの軽さと滑らかなドラグが特徴です。小さなハゼの微細な引きも手元にダイレクトに伝わり、まさに「糸の先に魚がいる感覚」を味わえます。上級者ならではの道具ですが、その分快適さと満足度は別格でしょう。
仕掛け&エサ
ハゼ釣り用の仕掛けは難しいものではありません。市販のハゼ専用仕掛け(胴突き2本バリなど)を購入すればすぐ使えますし、自作する場合もシンプルです。 ここでは代表的な仕掛けとエサについて、それぞれの特徴とおすすめポイントを紹介します。
胴突き仕掛け(ちょい投げ用)
オモリが一番下につき、その上にハリが2~3本ついた一般的な仕掛けです。堤防から軽く投げて広範囲を探る「ちょい投げ釣り」で多用され、底をズル引きしてハゼを誘います。ハリス付き針とオモリがセットになった市販品があり手軽です。ハゼ用ならオモリは3~5号程度と軽めでOK。投げた後はゆっくり巻き取りながらアタリを待ち、穂先がブルブル震えたらアワセるだけと簡単です。広範囲を探れるため数釣りに向いていますが、根掛かりも起こりやすいので予備仕掛けは多めに用意しましょう。
ミャク釣り仕掛け
ウキを使わず、竿先や手元に伝わるアタリ(脈)を取る伝統的な釣法です。3m前後のノベ竿(リール無しの渓流竿)に道糸とハリ+オモリだけのシンプルな仕掛けで、足元のヘチ(際)を探ります。オモリで底をトントンと小突きながら少しずつポイントをずらしていき、アタリが出たら素早く聞きアワセして釣り上げます 。流れや水深に応じてオモリ重さを調整するだけで対応できるオールマイティーな釣り方で、初心者にも扱いやすくおすすめです。ハゼが濃いポイントならどんどん掛かるので、手返し良く数を伸ばせます。
ウキ釣り仕掛け
ウキを使ってアタリを目で見る釣り方です。小型のシモリウキや棒ウキをセットし、ハリスの先にオモリとハリを付けます。エサが底すれすれに漂うようウキ下の長さを調整し、アタリが来たらウキがピクピク動くのですぐ分かります。ウキ釣りは視覚的に楽しめるので子供にも人気ですし、多少波があってもウキが上下するためアタリを取りやすい利点があります。釣れるペースはゆったりめですが、のんびり浮きを眺めながらできるのでファミリーフィッシング向きでしょう。
エサとエサ付けのコツ
ハゼ釣りの定番エサはアオイソメやイシゴカイです。これらは細長い虫エサで匂いが強く、ハゼが大好きな餌とされています 。「迷ったらアオイソメを選ぶのが無難」と言われるほど実績が高く、餌持ちも良いので初心者はまずアオイソメを試してみると良いでしょう。エサ付けのポイントは、ハゼにエサだけを取られないよう適度な大きさにカットすること。ハゼは意外と捕食が上手で、長いエサだと端だけちぎられてしまうことが多いのです。そこでアオイソメもイシゴカイも2~3cm程度に切ってハリ先に刺すようにすると、格段に針掛かりしやすくなります。「エサを小さくして針にしっかり収める」これだけで釣果アップが期待できます。なお、先述のようにイカの切り身やホタテなどもエサになりますが、こちらは餌持ちが良い反面動きや匂いは虫エサに劣るので、状況に応じて使い分けてみてください。
便利グッズ(ファミリー向け)
最後に、あると何かと便利なグッズをご紹介します。快適さと安全性がアップするアイテムばかりなので、ファミリーで行く際はぜひ準備しておきましょう。
フィッシュグリップ(魚つかみ)
ハゼはトゲのある魚ではありませんが、ヌルヌルと滑りやすく小さい割に力強く跳ねます。素手で掴むと逃げられたり、他のトゲのある魚が混じった際に危険です。そんな時魚掴み用グリップがあると安心。 釣れたハゼを挟んで持ち上げれば、針を外すのもラクですし子供でも怖がらずに魚を扱えます。特にヒレに毒を持つような魚(ゴンズイやアイゴ等)が万一掛かった際も、フィッシュグリップがあれば安全にリリース可能です。
虫よけスプレー
河口や水辺は蚊やブヨなど虫が発生しやすい環境です。夕方などは特に蚊に刺されやすいので、虫除けは必須アイテム。釣りに集中していると知らぬ間に虫だらけ…なんてことにならないよう、事前にスプレーしておきましょう。子供には肌に優しいタイプを選ぶと安心です。
バケツ・水汲みバケツ
釣ったハゼを一時的に入れておく容器としてバケツは必須です。海水を汲むためのロープ付きバケツがあると便利で、釣れたハゼを活かしておいたり、手や釣り場を洗ったりと大活躍します。特にエサで地面が汚れた場合、そのまま放置すると後で臭いの原因になりますが、水汲みバケツで流せば綺麗にできます 。小ぶりの20cm程度のものなら子供でも扱いやすく、魚をすくったりリリースしたり、時には磯遊びのお供にもなってくれます 。
タオル&ウェットティッシュ
虫エサを触った手や魚のヌルヌルを拭くのにタオルは欠かせません。汚れを落とすウェットティッシュもあると便利です。特にお子さんは何かと服や手を汚しがちなので、多めに持って行きましょう。
ライフジャケット(子供用)
最重要アイテム! 小さなお子さんを釣りに連れて行くなら、ライフジャケット(救命胴衣)は必ず着用してください。釣り場は堤防や岸壁が多く、ちょっとした油断で海に転落する危険があります。万が一の時に命を守るのはライフジャケットです。最近は子供用の可愛いデザインのものも安価で売られていますので、「子供はもちろん大人も着用」が鉄則だと心得ましょう。
釣果をアップさせるための3つのコツ
ハゼ釣りでさらに釣果を伸ばすためのちょっとした工夫を伝授します。「なんだか周りより釣れないな…」という時は、以下の3つのポイントをチェックしてみましょう。初心者でも実践できる簡単テクニックで、きっと釣れる数がグンと増えるはずです。
時間帯は朝マズメ or 夕マズメを狙え!
魚全般に言えることですが、日の出前後や日没前後の1時間(いわゆる朝マズメ・夕マズメ)はハゼ釣りでも好機です。特に夕方の満潮前は絶好のタイミングで、地域差はありますがおおよそ午後2時~5時頃はハゼがよく釣れる時間帯とされています。朝の早起きが苦手でも夕マズメなら挑戦しやすいですね。
もっともハゼは昼行性の魚なので、真夏~秋の時期であれば日中でも十分釣れます。実際、炎天下でもポツポツ釣れ続けることも多く、「ハゼ釣りは昼間でもOK。無理に早起きする必要なし」との声もあります。しかしながら、潮のタイミングには注意しましょう。ハゼは満ち潮に乗って浅場にどんどん上がってくる習性があり、潮位の高い時合いは釣りやすくなります。逆に干潮時はハゼが沖に引いてしまい岸寄りに少なくなるので、できれば満潮前後を狙うのがおすすめです。つまり理想を言えば、「朝夕マズメかつ上げ潮」のタイミングが最高の釣れ時と言えるでしょう。
仕掛けを動かしすぎない
ハゼ釣りではエサの動かし方にもコツがあります。活性が高いときは仕掛けを小刻みに動かして誘うと良いですが、基本は**「動かして、止める」の繰り返し**が鉄則です。具体的には、竿先を少し持ち上げたりリールを1~2巻きして仕掛けを10~20cm動かし、エサをチョンチョンとアピールさせたら、次にピタッと数秒止めてハゼに食わせる“間”を作ります。ハゼは好奇心旺盛なので動くものに寄ってきますが、止まった瞬間にエサを食べる傾向があります。常に仕掛けを動かし続けるとハゼも追いきれず警戒してしまうため、「誘ったら必ず一呼吸おく」のがポイントです。
また、仕掛けは基本的に底をキープしましょう。ハゼは底近くのエサしか狙いません。あまり頻繁に上下させたり動かしすぎたりすると、せっかく近寄ったハゼがエサを見失ったり違和感を与えたりします。底からエサが離れない範囲で時折ゆっくり動かす程度が丁度良い塩梅です。「待つだけ」になりすぎず、「動かしすぎ」にならない、このメリハリが釣果アップの秘訣です。
釣れない時は場所を少しずらす
しばらくやってみてアタリがなければ、粘りすぎず思い切って場所替えしましょう。ハゼは群れていることが多いので、ポイントを外すと全然釣れない反面、群れに当たれば入れ食い状態になります。ですから「ここはいないかな?」と感じたら、横に数メートル移動したり、仕掛けを投げる方向や距離を変えてみることが大切です。
実際の釣りでも、ハゼ釣り名人はこまめにポイントを探って移動しています。一例として、ミャク釣りでは「5~10秒エサを動かしてアタリがなければ仕掛けを少し浮かせて再び着底させるか、10cmほど横にずらして落とし直す」という探り方が推奨されています 。たった10cmの差でもハゼの目の前にエサが落ちれば途端に食いつくこともあり、場所替えの効果は侮れません。 特に群れの端にいる1匹目を釣れば、その周辺に次々とアタリが続くことも多いです。一箇所で反応がなければどんどん移動する、攻めの姿勢でいきましょう。
また、大きくポイントを変える場合は思い切って環境の違う場所に移動するのも手です。例えば「河口部でダメなら少し川を遡ってみる」「砂地でダメなら石や障害物周りを狙ってみる」などです。ハゼは何か物陰に集まる習性があるため、底に変化のある場所(かけ上がりや石積み周りなど)には意外と固まっていたりします。そうしたポイントは釣り人も多いですが、人が集まるところに魚も集まるもの。釣れない時こそ周囲の様子を観察し、「釣れている人がいる場所」に寄せてもらうのも釣果アップの近道です。
関西でおすすめ!ハゼ釣りに最適な堤防スポット3選
最後に、関西エリアでファミリーにもおすすめのハゼ釣りスポットを3ヶ所ご紹介します。いずれも足場が良く比較的安全で、秋には実績十分のポイントばかりです。アクセスや設備もチェックして、次の週末のお出かけ先の参考にしてください。
大阪・大津川尻(高石市)
大津川河口は大阪を代表するハゼ釣りスポットです。忠岡町・高石市境界付近で、大津川が大阪湾に注ぎ込む河口一帯がポイントになります。毎年9~10月頃になるとハゼの群れが濃くなり、投げ釣り・ミャク釣り問わず多くのハゼが狙えます。実際、秋の大津川で「2時間で20尾以上」の釣果報告もあるほどで、初心者でも数釣りが楽しめる人気ポイントです。
釣り場は河口の左岸・右岸ともに釣り可能ですが、地元で有名なのは左岸側の通称“水銀灯下”と呼ばれるポイント。石畳護岸やテトラ帯があり、ハゼが隠れやすい起伏がポイントになっています。満潮時にハゼが岸寄りに群れるタイミングを狙えば、足元でも入れ食い状態になることも。釣り人も多いため賑わっており、周囲に先行者がいればどこが釣れているか一目で分かるので初心者にも心強い環境です。
アクセス: 高石市側からは車でのアクセスが中心。近隣に駐車場は少ないため、忠岡町側の臨海部駐車場などを利用するか、公共交通機関+徒歩でアクセスします(南海本線 高石駅から徒歩20分程度)。足場は護岸ブロック上なので、小さい子供は大人がしっかり手をつなぐようにしましょう(できればライフジャケット着用推奨)。
設備: 周辺に公衆トイレは少ないため、事前に済ませておくのがベター。自販機は点在しています。釣具店は少し離れた所にあるので、エサや仕掛けは事前購入がおすすめです。
大阪・近木川河口(岸和田市)
大阪湾奥には河口が数多くありますが、中でも近木川(こぎがわ)河口はファミリー向けに評判の良いポイントです。二色の浜海水浴場に隣接した広い河口で、浅場から急に深くなる地形変化があるため、ちょい投げで狙った先で良型ハゼがヒットしやすいのが特徴です。「手前の浅場で小型を数釣り、少し遠投して良型狙い」と状況に応じた釣り分けも楽しめます。
近木川河口の一番の魅力は、その環境の良さ。すぐ横が二色の浜公園ということもあり、トイレ・駐車場・芝生広場などレジャー施設が充実しています。車は公園の有料駐車場に停めて徒歩5分ほどで釣り場に行けるため、荷物が多いファミリーでも移動が楽です 。公園ではBBQや潮干狩り(季節による)も楽しめるので、釣り+αで一日遊べます。
釣り場自体も護岸整備されており、足場は平坦で広々。小さな子供連れでも比較的安全に釣り座を構えられます。ハゼの魚影が濃い秋には周辺にハゼ狙いの釣り人がたくさん訪れますが、逆に言えば「みんなが狙っている場所=それだけ釣れる場所」です。困ったときは周囲のベテランに話しかければ親切にアドバイスをもらえるようなアットホームな雰囲気も魅力です。
アクセス: 南海本線 二色浜駅から徒歩15分ほど。車なら阪神高速湾岸線 泉佐野南ICから約10分で二色の浜公園駐車場(有料80台)に到着します。公園内に売店や自販機あり。
設備: 二色の浜公園内に綺麗な公共トイレがあります。飲食物の売店、自販機もあり。釣具店は岸和田市街に向かえば複数ありますが、公園付近には無いのでエサは事前に用意しましょう。
兵庫・武庫川河口(尼崎市)
阪神間でハゼ釣りと言えば外せないのが武庫川河口です。阪神電車の武庫川駅すぐ下を流れる武庫川の下流一帯がポイントで、電車釣行派にも人気のアクセス抜群な釣り場となっています。駅を降りれば目の前が釣り場という手軽さはファミリーにも嬉しいですね。車の場合も国道43号線沿いから高架下に入るとコインパーキングがあり便利です。
武庫川河口の特徴は、とにかく広範囲でハゼが釣れること。阪神武庫川駅の下流域なら左右どちらの岸でもハゼが狙え、どこでも実績があります。 護岸はしっかり整備され足場も広いため、安全面でも安心して楽しめます 。小学生くらいの子供なら、自分で竿を持たせて釣らせても問題ないでしょう(ただし子供から目は離さず、ライフジャケットを着用させてください)。
ハゼの魚影も非常に濃く、特に夏~秋にかけては日中でもコンスタントにアタリが得られます。筆者自身も武庫川河口へよく足を運びますが、潮が上がってくると15cm前後のハゼが次々と上がり、まさに“秋の風物詩”という光景を目にします。釣り方はウキ釣り・ミャク釣り・ちょい投げ何でもOK。地元のベテランは長竿のミャク釣りでサクサク数を伸ばしていますが、初めてなら足元をウキ釣りで探ってみると良いでしょう。浅場にはデキハゼ(小型ハゼ)が群れているので、小さいアタリでも積極的に合わせていけば飽きないほど釣れます。
アクセス: 阪神武庫川駅から徒歩すぐ。車の場合、国道43号「武庫川大橋」付近の高架下にコインパーキング多数あり。川沿いは散歩道になっており、ベビーカーでも移動可能。
設備: 川沿いに公衆トイレはありませんが、駅や近隣商業施設のトイレを利用可能。周囲にコンビニ・飲食店も点在しています。釣具店は駅近くには無いので、釣行前に武庫川駅併設の釣具自動販売機(エサの自販機が設置されていることがあります)や、隣駅の釣具店を利用すると良いでしょう。
子どもと一緒に楽しむための注意点&マナー
ファミリーフィッシングでは、安全とマナーにも十分配慮しましょう。楽しい思い出にするために、親子で守るべきルールを確認しておいてください。
安全第一!ライフジャケットは必須
繰り返しになりますが、安全対策は最優先です。特に子どもにはライフジャケット(救命胴衣)を必ず着用させましょう。釣り場ではちょっと目を離した隙に足を滑らせる危険もあります。しかしライフジャケットを着ていれば、万一落水しても浮力で子どもの命を守ってくれます。実際、ファミリーフィッシングを子供と楽しむならライフジャケットは必須アイテムだと専門家も指摘しています。「堤防釣りは気軽にできるけど、海への転落は命にかかわる危険が伴う。可愛い子供を守るため、親の責務として親子とも救命具を着用しましょう」とも言われています。
また、滑りにくい靴の着用も重要です。堤防や岸壁は苔で滑りやすかったり、起伏があったりします。サンダルやクロックスではなく、靴底にグリップの効いたスニーカーやマリンシューズを履かせましょう。さらに直射日光を遮る帽子も用意してください。夏~秋の釣り場は日差しが強く、熱中症対策にもなりますし、万が一キャスティング時にオモリが頭に当たるトラブルがあっても帽子があれば多少の防護になります。安全第一の装備で臨めば、大人も子どもも安心して釣りに集中できます。
ゴミは持ち帰り&エサの後始末をしよう
楽しかった釣りの後は、釣り場のマナーも忘れずに。使用済みの仕掛けパッケージやエサの空箱、飲食の容器など、出たゴミは必ず持ち帰りましょう。 最近は「来た時よりも美しく」を合言葉に、見かけたゴミも拾って帰るぐらいの心構えが釣り人に求められています。次に訪れる人が気持ちよく釣りを楽しめるよう、周囲への配慮を忘れないようにしたいですね。
特にエサの後始末は徹底しましょう。釣りが終わったら、地面に落ちたイソメの切れ端や撒き餌のカスなどがないか確認します。そのまま放置すると後で腐敗して悪臭の原因にもなります。 海に残った釣り糸やハリも、他の生き物や人に危害を及ぼす可能性があるので、絶対に捨て置かないでください。必要に応じて水汲みバケツの水で汚れを洗い流し、最後に自分の周囲をひと掃除してから帰るようにしましょう。
また、周囲の人への配慮も大切です。堤防ではお互い譲り合い、キャスティング時は後方確認を徹底して他人にオモリが当たらないよう注意しましょう。大声を出したり騒ぎすぎたりするのも控え、ファミリーでマナー良く楽しんでください。小さな子供には大人がマナーを教える良い機会でもあります。釣りを通じて社会的なルールや思いやりの心を学ぶチャンスととらえ、親子で気持ちよく釣りを終えられるよう心がけましょう。
✅ まとめ
秋のハゼ釣りは**「簡単・手軽・よく釣れる」**三拍子揃ったファミリーフィッシングの大本命です。岸近くで初心者でも驚くほど釣れますし、道具も安価なものでOKなので気軽に始められます。さらに釣ったハゼは唐揚げや天ぷらで絶品と、楽しみが釣り場から食卓まで続きます。
ぜひ本記事の内容を参考に、今週末は家族みんなで秋のハゼ釣りに出かけてみてください。必要な道具を揃えて安全に注意すれば、小さなお子さんでもきっと「釣りって楽しい!」と夢中になるはずです。浅秋の心地よい潮風を感じながら、親子でハゼのプルプルとした引きを味わい、笑顔いっぱいの一日を過ごしましょう。秋の堤防で出会う小さなハゼたちが、きっと大きな思い出を運んできてくれますよ。では、簡単すぎて感動のハゼ釣り体験をぜひ楽しんできてくださいね!🎣🌊
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